中学校レベルで扱われる基本的な英語の知識・技能に関連して、英語学的な観点から英語教材（特に教科書）の分析を行い、目の前の生徒にとって主体的な学びに貢献できるような英語教材の開発を目指して、教師自らが「活用」できるような英語学についての知見を修得することを目的とする。

○ 中学校の教科書で導入される文法事項に関する基礎的分析をすることができる（講義・演習）【知識・理解】【技能】
○ 実習での授業観察や実践を通して文法指導の課題を見出すことができる（授業参観・授業分析）【知識・理解】【技能】
○ 英語に関する基本的知識を習得し、英語学的な知見と関連させながら指導・評価に応用することができる（演習）【知識・理解】【技能】

英語学的知見，英語教科書，文法項目

B-1．学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。：1～25％
C-1．自分の意見をまとめて発表する機会がある。：1～25％

この授業は、以下のような知識・態度・能力を身につけるためのものである（教育実践研究科のディプロマ・ポリシー)。
学部段階で修得した資質・能力を基盤に、より実践的な指導力・展開力を備え、新しい学校づくりの有力な一員となり得る新人教員としての資質・能力を身につける。（学部新卒学生）
地域や学校における指導的役割を果たし得るスクールリーダー（中核的中堅教員）に不可欠である確かな指導理論と優れた実践力・応用力を身につける。（現職教員学生）

04.質の高い教育をみんなに

○ 中学校の教科書で導入される文法事項に関する基礎的分析（講義・演習）
○ 実習での授業観察や実践を通した文法指導の課題について（授業参観・授業分析）
○ 英語学に関する基本的知識について（講義・演習）

第１回： 中学校の英語教科書で扱う文法事項について分析（その１）：語彙（単語・熟語）に焦点を当てて
第２回： 中学校の英語教科書で扱う文法事項について分析（その２）：発音・リズム・イントネーションに焦点を当てて
第３回： 中学校の英語教科書で扱う文法事項について分析（その３）：文法事項に焦点を当てて
第４回： 実習での授業観察・実践の振り返り（その１）：課題についての検討
第５回： 実習での授業観察・実践の振り返り（その２）：改善についての検討
第６回： これまでの授業内容に関してのディスカッション
第７回： 英語学的知見について（その１）：コミュニケーション能力について
第８回： 英語学的知見について（その２）：第二言語習得理論（１）
第９回： 英語学的知見について（その３）：第二言語習得理論（２）
第10回： 英語学的知見について（その４）：英語の音声（１）
第11回： 英語学的知見について（その５）：英語の音声（２）
第12回： 英語学的知見について（その６）：英語の文法（１）
第13回： 英語学的知見について（その７）：英語の文法（２）
第14回： これまで学んだ英語学的知見を活かした英語授業の在り方について：提案
第15回： これまで学んだ英語学的知見を活かした英語授業の在り方について：検討

授業については受けっぱなしにすることのないよう、これまで受けてきた授業との関連について考えながら、絶えず問題意識を持って学習してください。

１）準備学修に必要な学修時間の目安は以下のとおりです。
　１時間／週
２）わからないところや疑問に思ったことについては自分で調べたりするなどして、授業の理解を深めるよう努めてください。

Ｃ（合格に必要な最低限度）基準：英語学的知見を活用した英語指導法について構想できる。
（学部卒院生）
英語学的知見を活用した授業分析や教材開発の経験をもとに、単元づくりのポイントを説明できる。
（現職院生）
英語学的知見を活用した授業分析や教材開発の経験をもとに、単元づくりのポイントについて明確にして、授業改善をリードできる。

○ 英語学的知見を活用した英語授業について構想できるか。（６０％）
○ 授業で提示した課題に関して、主体的に、積極的に参加し、意欲的に取り組んだか。（２０％）
○ レポートの内容等が設定された目標に到達しているか。（２０％）

『はじめての英語学 〈改訂版〉』長谷川瑞穂〔編著〕 研究社
『中学校学習指導要領（平成29年告示）解説』外国語編　平成29年7月　開隆堂出版

受講される皆さんからの情報提供も大歓迎です。ぜひ授業で話題をシェアしましょう。

授業について質問がある場合は、ウェブクラスのメッセージからお知らせください。折り返し、お返事いたします。また、授業時間外での個別の質問対応を希望される場合は、ウェブクラスのメッセージから、その旨をお知らせください。個別に時間を設定して対応させていただきます。