【授業の目的】
病弱教育の対象となる代表的な疾患及び近年増加傾向にある心身症に関連する疾患について取り上げ、障害特性やそれに基づく指導・支援の在り方についての知識を習得するとともに、病弱教育に関する今日的な課題について理解を深めることができることを目的とする。
【授業の到達目標】
①病弱児の障害特性や心理特性、教育上の配慮事項について理解を深めることができる。【知識・理解】 ②病弱児の障害特性をふまえた個別の指導計画を作成することができる。【技能】 ③病弱教育に関連する学術論文をまとめ、発表・討議することができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
病弱児、障害特性、心理特性、疾患、個別の指導計画
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この科目は、特別支援学校教諭専修免許状に関連する科目として、病弱児や関連する障害種の障害特性や配慮事項、指導についての基礎的な知識、個別の指導計画作成に関係する知識や技術を身に着けるものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
授業ごとに資料を配布(WebClassに掲載)し、資料に沿って講義を進める(対面)。講義内容によって、映像を用いた事例検討や演習、グループディスカッションを行う。
・日程
1.病弱児の定義 2.対象となる疾患の特徴と理解 3.心身症の特徴と配慮事項 4.病弱児の障害特性と配慮事項 5.特別支援教育の変遷と病弱教育の位置づけ 6.病弱教育における教育課程と関連法規 7.個別の指導計画と個別の教育支援計画の定義や関連法規 8.個別の指導計画と個別の教育支援計画の作成手続き 9.事例を通した個別の指導計画の作成:実態把握と中心的な課題の抽出 10.事例を通した個別の指導計画の作成:目標・内容の設定 11.個別の指導計画の実際と課題 12.他職種との連携と個別の教育支援計画の活用 13.卒後と進路指導 14.病弱教育に関する学術論文に関するプレゼンテーションと討議 15.講義のまとめと確認
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
(講義)配布資料を参考に、関連する資料を収集、閲覧するなど予習に努めてください。 (演習)事例をあげて個別の指導計画を作成してもらいます。個別の指導計画の意義や作成手順について、「特別支援学校学習指導要領解説」等を事前に熟読し、理解を深めてから演習に参加するようにしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本授業科目では、以下の課題等を課します。授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取り組んでください。 ①準備学修に必要な学修時間の目安は以下のとおりです。毎回の講義テーマに該当する先行研究や学習指導要領、法令等を収集し、目を通しておいてください。3時間/週 ②講義で習った内容に関連することを自ら図書館やインターネットを用いて調べ、理解を深めてください。1.5時間/週
【成績の評価】
・基準
○学部卒院生:病弱児に関する基礎的事項を理解し、個別の指導計画作成の基礎を身につけることができる。 ○現職院生:病弱児の障害特性を理解した支援方法を考慮しながら、個別の指導計画を作成することができる。
・方法
レポート60%及び演習・プレゼンテーション40%の配分とします。ただし,授業の出席が2/3未満の場合は評価の対象としません。
【テキスト・参考書】
参考書:「病気の子どもの理解のために」(国立特別支援教育総合研究所):Webダウンロード可 「特別支援学校学習指導要領」「特別支援学校学習指導要領解説」:Webダウンロード可
【その他】
・学生へのメッセージ
特別支援学校に限らず、病弱児に対する学校教育全般に対して関心を持ち、今日的な課題について積極的に情報収集をしながら授業に参加してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に質問に答える「オフィス・アワー」を池田(彩)研究室(地域教育文化学部3号棟5階503)において、金曜日の12:00~14:00の間に設けます。事前にWebClassから連絡をしてください。
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