【授業の目的】
小学校外国語活動・外国語の目標は、外国語による見方・考え方を働かせ、4技能・5領域の言語活動を通して、コミュニケーションを図る素地・基礎となる資質・能力を養うこととされている。本授業ではこの目標を実現するために、小学校の教員として必要な小学校外国語活動・外国語科に関する基本的な知識の習得と、実際の教壇で役に立つ指導技術や教材作製法など実践的授業力の養成がテーマである。あわせて中学・高校の英語の教員に対しては、小学校英語についての正確な理解を行わせるとともに、英語によるコミュニケーション能力養成のための効果的な小・中・高連携の在り方についても考察する。
【授業の到達目標】
・小学校外国語活動・外国語科の今日的な課題に対応できる力を身に付けることができる。 ・中学校英語との接続や小学校外国語活動・外国語科の目標を達成するための教材開発や授業実践ができる。
【授業概要(キーワード)】
小学校外国語活動・外国語、言語、文化、コミュニケーション、授業力養成
【科目の位置付け】
教職実践研究科(教職大学院)の学習開発分野に置かれた選択科目である。小学校外国語活動・外国語の理論と高度な授業力の融合を目指す科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
毎回、事前に指定された課題に対して担当する学生が準備した資料を基にしたデスカッションや模擬授業とその後の事後研など演習形式で授業が行われる。授業は原則対面で行う。
・日程
授業計画 第1回:オリエンテーション/講義のねらい及び進め方についての説明 第2回:「小学校における英語活動の意義」/ビデオによる授業分析(1)授業の導入部(クラスルーム・イングリッシュ) 第3回:「関連分野から見た小学生の特徴と英語活動の在り方」/ビデオによる授業分析(2)授業の導入部(挨拶・オームアップ) 第4回:「学習指導要領とカリキュラム作り」/ビデオによる授業分析(3)チャンツ(1) 第5回:「英語活動を豊かにするアクティビティと指導法」/ビデオによる授業分析(4)チャンツ(2) 第6回:「よりよい英語活動を展開するために」/ビデオによる授業分析(5)アクティビティ(1) 第7回:「児童を生き生きと動かす環境作りと指導技術/ビデオによる授業分析(5)アクティビティ(2) 第8回:「学習意欲を高める評価の進め方」/ビデオによる授業分析(6)アクティビティ(3) 第9回:「指導者に求められる資質と研修」/ビデオによる授業分析(7)授業の終了部(まとめ) 第10回:「小・中の連携」/ビデオによる授業分析(8)振り返り・評価 第11回:自作教材による模擬授業(学部卒院生・小学教員)・授業検討(1) 第12回:自作教材による模擬授業(学部卒院生・小学教員)・授業検討(2) 第13回:自作教材による模擬授業(中学教員)・授業検討(3) 第14回:自作教材による模擬授業(高校教員)・授業検討(4) 第15回:授業のまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
課題について担当学生は教員の指導を受けながら発表資料を事前に準備しておいてください。発表者以外は要点を書きとりながら積極的にデスカッションに参加するようにしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
毎回、授業で取り扱う資料を前もって精読したうえで授業に臨むようにしてください。また、参考書や授業で扱う資料だけでなく、授業内容に関わるその他の資料にも図書館やインターネット等を活用しながら積極的にあたり、授業内容の理解を深めるように努めることを心掛けてください。授業の予習・復習に必要な学習時間の目安は、おおむね1週間あたり90分です。
【成績の評価】
・基準
授業での発表,デスカッションへの積極的な参加,模擬授業等により総合的に評価します。 C(合格に必要な最低限度)基準: ・学部卒院生:外国語活動の指導計画と指導案を作成し説明できる。 ・現職教員院生:外国語活動の指導計画と指導案の改善ができる。
・方法
発表・資料の完成度40点、デスカッションへの積極的な参加度30点、模擬授業・教材の完成度 30点 合計 100点
【テキスト・参考書】
参考書:樋口忠彦『小学校英語教育の展開 ―より良い英語活動への提言―』(研究社)
【その他】
・学生へのメッセージ
こちらで用意する資料以外に、授業で議論したい文献や書籍があったら積極的に提示してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を佐藤研究室(地教2号館4階450)において木曜日14:40~16:10の間に設けます。
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