【授業の目的】
高分子材料の成形加工性をレオロジーの観点から講義する。さらに実際の社会で要求される流動特性を実現するための分子設計、材料設計及び加工方法について、いくつかの高分子材料を例にあげて詳しく論ずる。
【授業の到達目標】
応力、ひずみといったレオロジーの基礎を身につける。高分子成形加工において要求されるレオロジー特性を理解し、高分子材料工学における問題解決力をつけることができる。
【授業概要（キーワード）】
高分子成形加工、レオロジー、線形粘弾性、非線形粘弾性、不安定流動
【科目の位置付け】
高分子材料用いたものづくりにおいて、「流す」、「固める」工程は加工方法とレオロジー特性に密接な関係がある。
【SDGs（持続可能な開発目標）】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
面接形式で行い、重要な点については質問しながら進行し、理解を深めるため何回かレポートを出題する。
・日程
第1週：ガイダンス
第2週：ひずみと応力
第3週：粘弾性模型
第4回：線形粘弾性
第5-6週：温度時間換算則、WLF則
第7-8週：線形粘弾性と分子量、分子構造
第9-10週：伸長流動
第11-12週：円管流動、ダイ内流動、二重円管流動
第13-14週：不安定流動
第15週：試験とまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で示されるパワーポイントを参考に講義内容をノートに筆記するなどして内容の理
解に努めてください。毎回講義に出席し、自習・復習したうえで不明な点がある場合は聞くこと。
・授業時間外学習（予習・復習）のアドバイス
準備・復習学修に必要な学修時間の目安は以下のとおりです。
【 3.0 】時間/週
(注)大学院設置基準で，1単位の授業科目は45時間の学修を必要とする内容をもって構成することが標準と定められています。上記の単位の趣旨を理解した上で、適切な履修登録をお願いします。
講義後にレポートを出すことがあるのでその場合は、必ず提出のこと。
【成績の評価】
・基準
出題するレポートの内容から高分子応用レオロジーの基本を理解していることを確認し、成績評価は平常点とレポートの点数、期末試験により行う。60点以上を合格とする。
・方法
レポートがすべて合格していること、かつ期末試験が60点を満たした場合は合格とする。評価点は大学の成績評価基準に従う。
【テキスト・参考書】
講座レオロジー（日本レオロジー学会編）2001、 The structure and rheology of complex fluids. Ronald G. Larson. Oxford University Press, 1999 など
【その他】
・学生へのメッセージ
高分子レオロジーの基礎を理解し、成形加工における流動や加工性にどのように応用できるのかを学ぶ。
・オフィス・アワー
メールでアポを取ってください。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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