【授業の目的】
光電子デバイスを取り扱うためには、対象材料の構造および物性を正しく理解する必要がある。本講義では、発光デバイスや太陽電池などの光電子デバイスに用いられる機能性ナノ材料について論じる。光電子機能を有するナノ結晶を中心に合成法や精製手法を有機半導体材料と比較しながら学ぶ。また、光電子機能性ナノ結晶の精製手法や成膜プロセスについて解説する。また、光学特性ついては分散液と固体薄膜の両面から学ぶとともに、エネルギー準位などの基礎物性が光電子デバイス特性へ与える影響を重点的に解説し、将来的な応用展開について共に考える。
【授業の到達目標】
(1)光電子機能ナノ材料を分類し、その特徴を説明できる。 (2)光電子機能ナノ材料の合成法や精製手法、成膜プロセスを説明できる。 (3)光電子機能ナノ材料を用いた各種デバイスを説明できる。 (4)光電子機能ナノ材料に関する学術論文を理解し、自身の研究に還元することが出来る。
【授業概要(キーワード)】
機能性ナノ材料、光電子機能、有機無機ハイブリッド、発光デバイス
【SDGs(持続可能な開発目標)】
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
講義
・日程
第1回:機能性ナノ材料の概要 第2回:機能性ナノ材料の合成法と精製法① 第3回:機能性ナノ材料の合成法と精製法② 第4回:機能性ナノ材料の合成法と精製法③ 第5回:機能性ナノ材料の光学および電気物性① 第6回:機能性ナノ材料の光学および電気物性② 第7回:機能性ナノ材料の光学および電気物性③ 第8回:機能性ナノ材料の成膜プロセス① 第9回:機能性ナノ材料の成膜プロセス② 第10回:機能性ナノ材料のデバイス応用① 第11回:機能性ナノ材料のデバイス応用② 第12回:機能性ナノ材料の応用展開① 第13回:機能性ナノ材料の応用展開② 第14回:機能性ナノ材料に将来展望 第15回:総まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義で使用するスライド内容や解説、配布プリントをもとに、学習して下さい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
関連図書を参考にし、オフィスアワーやメールでの相談により、不明な箇所を理解するように努めて下さい。
【成績の評価】
・基準
質疑応答などの講義参加点と講義内容の理解度をもとに評価
・方法
機能性ナノ材料の合成方法や光学・電子物性、デバイス原理の理解度により評価する。5回以上の欠席の場合は単位を取得することが出来ない。
【テキスト・参考書】
テキストは個別に指定しません。講義スライドを配布し、授業進度と理解度に合わせて、その都度、参考図書を指定します。
【その他】
・学生へのメッセージ
光電子デバイスを理解するためには、合成、精製、光学物性、電子物性、デバイス物理を網羅的に知ることが必要です。不明な箇所がある場合は、メールやオフィスアワーに尋ねるなどして解決するように努めて下さい。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは、原則、月曜日 15:00-17:00 としますが、これに限らず在室している時は随時対応します。研究室は工学部10館5階503号室です。不在のこともあるため、事前の連絡をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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