【授業の目的】
有機材料およびそれを用いた光デバイスの光機能を制御するためには、有機材料特有の光学物性を正しく理解し、その特性に応じて材料設計・デバイス設計を行うことが重要になる。本授業では、有機材料の光学特性およびその物理的・化学的基礎について解説しつつ、その多彩な特徴を利用した有機半導体デバイス応用技術について理解を深める。
【授業の到達目標】
主に英語文献を通じて、有機分子と光との相互作用について理解を深め、光電場に対する分子の電子状態の応答を古典的および半古典的に説明できるようにする。
【授業概要(キーワード)】
分極、屈折率、光吸収、発光、分子振動、光学異方性
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
有機材料の機能にとって重要な光物性の基礎を身に付け、かつ英語文献でそれらを理解する力を身に付ける。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
文献(主に英語)の内容を各学生に説明してもらい、その理解度を確認しながら、文献内容およびそれを理解するための基礎知識について解説する。
・日程
第1回:ガイダンスおよび光学の基礎 第2~3回:光学定数 第4~5回:分極率 第6~7回:反射、屈折、回折 第8~10回:分子振動 第11~12回:有機分子と光学異方性 第13~15回:有機デバイス応用技術
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業において指定された文献を読み、疑問点等をあらかじめ整理するなど、十分な準備を行うこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
理解度に応じて、電磁気学や数学(複素数、フーリエ変換)などの復習や確認を行うことを勧める。
【成績の評価】
・基準
光と物質との相互作用に関する各種の基礎概念を理解できていること、説明できることを基準とする。
・方法
授業への出席を前提に、学生による説明内容や質問への応答により、理解度を判断し評価する。
【テキスト・参考書】
特に無し。
【その他】
・学生へのメッセージ
現代社会を支える光エレクトロニクス技術はさらなる発展を続けており、材料科学と光物理の両方の知識を兼ね備えることで新たな技術を切り拓ける可能性があります。しっかりと学んでください。
・オフィス・アワー
随時行う。質問やディスカッションを希望する学生は、事前に連絡を行うこと。
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