母子看護学特論Ⅰ
 Maternal and Child Health Nursing-Lecture Ⅰ
 担当教員:藤田 愛(FUJITA Megumi)
 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻臨床看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):助産師の臨床経験を有し、アドバンス助産師の資格を持つ教員が、その経験をいかして今日の母子の健康課題について教授する。
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:母子看護学 
【授業の目的】
リプロダクティブ・ヘルス/ライツの概念を基に、女性のライフステージ各期の生物学的、心理学的、社会文化学的特徴および健康状態に影響する諸要因について論じ、看護介入の方法について深く考えることを目的とする。

【授業の到達目標】
1.生涯を通じた女性の健康を保持、増進するために必要な視点を示すことができる。
2.女性のライフサイクル各期の健康に影響する諸要因を学ぶことにより、母性の発達、セルフケア、家族関係などについての基礎知識を身につけることができる。
3.母性看護学ならびに助産学領域の生命倫理について講義やプレゼンテーション、ディスカッションを行い、倫理的にのべることができる。

【授業概要(キーワード)】
リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、女性のライフサイクル、生命倫理、論理的思考

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は、女性のライフステージ各期に関わる生物学的、心理学的、社会文化学的特徴および生命倫理とその問題について論じるとともに、母子を取り巻く諸問題について探求し、研究に発展できる能力を養う。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
05.ジェンダー平等を実現しよう

【授業計画】
・授業の方法
1.女性のライフステージと健康
2.国内外のリプロダクティブ・ヘルス/ライツと母子保健の動向
3.女性の健康問題とその援助
4.母性看護と生命倫理
授業は担当者の講義の他、学生が興味あるテーマを選択し、プレゼンテーションとディスカッションを行う。

・日程
女性のライフステージ各期に関わる生物学的、心理学的、社会文化学的特徴および生命倫理とその問題について論じるとともに、母子を取り巻く諸問題について学生が探求し、研究に発展できる能力を養う。

1~ 2回目 女性のライフステージと健康(2コマ(4時間))(藤田)
3~ 4回目 国内外のリプロダクティブ・ヘルス/ライツと母子保健の動向(2コマ(4時間))(藤田)
5~ 6回目 女性の健康問題とその援助(2コマ(4時間))(藤田)
7~ 8回目 生殖医療技術と生命倫理(2コマ(4時間))(藤田)
9~10回目 母子関係と家族発達(2コマ(4時間))
11~12回目 家族関係の国際比較(2コマ(4時間))
13~14回目 母子の健康問題とセルフケアへの援助(2コマ(4時間))
15 回目 出生前診断、ハイリスク新生児と生命倫理(2コマ(4時間))

授業は担当者の講義の他、学生によるプレゼンテーションおよびディスカッションを行う。
(この授業(2単位)のうち上記項目8~15が小児看護CNS申請に必要な1単位に相当する内容である。)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
学生が興味あるテーマを選択し、プレゼンテーションとディスカッションを行う。
発表前日までに発表テーマと資料を担当教員に提出すること。提出方法はメールまたは研究室に直接提出する。
発表当日は、資料を人数分印刷して準備する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
学生が取り上げたテーマについて、自分なりに調べて考察を深めてみる。また、女性を取り巻く社会問題について興味を持ち、積極的に調べる。

【成績の評価】
・基準
1.生涯を通じた女性の健康を保持、増進するために必要な視点や女性のライフサイクル各期の健康に影響する諸要因についてプレゼンテーションができる。
2.講義の中で積極的にディスカッションに参加し、倫理的にのべることができる。
3.講義を通して、女性を取り巻く問題について明確に記述することができる。
・方法
授業への参加度30点、プレゼンテーション50点、レポート20点。
無断欠席1回につき5点減点

【テキスト・参考書】
プレゼンテーションの資料を毎回配布する。
参考書や書籍については、講義の中で紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
女性を取り巻く諸問題について、様々な角度から考察できるよう情報をとるようにしましょう。また、積極的にディスカッションに参加してください。一方、メディアリテラシーを高め、ネット情報に左右されることなく科学的な視点を忘れないようにしてください。
・オフィス・アワー
木12:00-13:00。会議や出張、実習で不在のことがあるため、事前にメールで面談の予約をお願いしたい。教員の連絡先は授業開始日に紹介する。

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