【授業の目的】
国内外の畜産業の現状や課題を自らの研究テーマと関係づけて考え、これまでに国内外で行われている畜産の研究事例を参考にして、結果や考察を導くための応用的な能力を習得することを目的とする。
【授業の到達目標】
(1)幅広い学問である畜産学の中から、論文を執筆するためのデータの取りまとめ方や結果から考察までの導き方等の能力を身につけることができる。【知識・理解】 (2)想定した課題について、分かりやすく発表し、自らの研究に役立つ専門知識を身につけ、関連成果を含めて総合的に考察し、討論できる能力を身につけることができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
学生主体型授業、家畜、ウシ、ブタ、ニワトリ、飼料生産、家畜飼養、家畜管理、畜産物
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75%
【科目の位置付け】
国際社会や地域社会における食料生産や環境問題などに注視し、自らの研究テーマと関連する課題を抽出し、その課題解決のための専門的な知識を幅広く習得するものであり、農学研究科のディプロマ・ポリシーのうち、「研究や調査等における実践的な能力」を習得するための科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 02.飢餓をゼロに 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
この授業は主として面接授業となります。 国内外の学術論文の中から履修学生が自らの研究テーマと関連した論文を選択し、手的確に翻訳するとともに、その内容を取りまとめて、研究の背景やアプローチの仕方、結果や考察について相互討論する。
・日程
学生は授業日程(ローテーション)により学術論文の背景と目的、材料と方法、結果と考察について、パワーポイントを用いてプレゼンし、質疑応答を行うとともに、他の受講者とともにディスカッションを行う。 以下の内容で原則として4月から7月の期間に行う。 第1回 ガイダンス 授業日程や発表方法などを確認する。 第2回以降 文献紹介と質疑応答 発表者は文献を選定して、その内容をプレゼンして質疑応答を行う。 必要に応じて専門的な内容に関して解説する。 最終回(第15回) 総括 各学生の研究内容への関わりを再確認しながら今後の進め方などについて補足する。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
自分の修士論文のテーマと関連した複数の最新論文を翻訳し、その内容を取りまとめ、パワーポイントを用いて発表して質疑応答を行う。また、他の学生の発表時には積極的に質問して議論する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
紹介する学術論文について、著者の立場で質疑に回答できるよう発表すること。 各自が取りまとめる修士論文に引用できる論文を整理するとともに、論文の書き方や体裁などについても整理しておくこと。
【成績の評価】
・基準
論文翻訳ができ、授業の到達目標で示した論文を執筆するためのデータの取りまとめ方や結果から考察までの導き方を身につけ、想定した課題について発表して、討論できるまでの能力が身についていることを合格の基準とする。
・方法
論文読解力や発表方法から理解度を評価するとともに、質疑に対する応答内容や討論力などから総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
参考書:唐沢豊 菅原邦生 神勝紀 編「動物の飼料」第2版 文永堂出版 参考書:日本畜産学会 編「新編 畜産用語辞典」 養賢堂 参考書:亀岡暄一 編「新編 飼料ハンドブック」 日本科学飼料協会
【その他】
・学生へのメッセージ
国内外の畜産に関する研究状況と自分が取り組む研究テーマとの関連性を考え、生産現場に役立つように実践的な能力を身につけて欲しい。
・オフィス・アワー
月曜日~金曜日の昼休み(12:00~12:45) 必要に応じて担当教員へ事前に連絡すること。
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