【授業の目的】
タンパク質、脂質、糖等の生体分子を取り上げ、それら生体分子の物性および細胞内機能を理解し、それらの解析方法/原理を理解できることを主目的とする。この講義では、教科書に沿った内容に留まらず、生命科学に最新の知見についても随時紹介する。
【授業の到達目標】
細胞機能を制御/駆動する生体分子およびそれらの反応について、分子構造、反応速度論、反応エネルギーなどの視点から理解できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
タンパク質,脂質,核酸,糖
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
講義を通じて理学、特に化学と生物の境界領域の発展に貢献しようとする意欲を持ち、課題を解決するための高度な専門的知識と経験を体系的に習得する。さらに、主体的に未知領域を探索する演習を実施し、独創性に関する資質を引き出す。(理工学研究科ディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
講義形式で進める。講義中に演習や講義以外の時間に取り組むレポートを課す場合もあります。
・日程
第1回 細胞膜の既知と未知 [奥野] 第2回 脂質分子の構造と物性(1) [奥野] 第3回 脂質分子の構造と物性(2) [奥野] 第4回 細胞膜の構造と物性 [奥野] 第5回 薬物送達システム [奥野] 第6回:酵母遺伝学(順遺伝学) [田村] 第7回:酵母遺伝学(逆遺伝学) [田村] 第8回:哺乳細胞を用いた遺伝学(siRNA, CRISPR/Cas9ライブラリの応用) [田村] 第9回:生化学的解析法(ミトコンドリアタンパク質膜透過装置の発見例)[田村] 第10回:生化学的解析法(脂質輸送タンパク質の発見例)[田村] 第11回:タンパク質の立体構造の解析手法(NMR,MS) [大谷] 第12回: 酵素の反応機構と基質特異性 [大谷] 第13回: 生物機能を応用したもの創り 1[大谷] 第14回: 生物機能を応用したもの創り 2[大谷] 第15回: 生物機能を応用したもの創り 3[大谷]
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義では最低限の生化学の知識を必要とする。講義は主にスライドおよび配布資料で講義すすめるので、ノート筆記等により講義内容を理解するように努める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義内容に関することや生物化学について興味があれば、各自で積極的に調べてください。いつでも資料、参考書を紹介します。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した、生体分子およびそれらの反応について、分子構造、反応速度論、反応エネルギーなどの視点から理解し、説明できることを評価の基準とする。
・方法
各担当者による試験、レポートおよび演習の得点の平均点を成績とします。各担当者による点数の割合は1/3になります。
【テキスト・参考書】
事前のテキストや参考書を個別に指定するものはありませんが、必要な資料やプリントを適時配布します。
【その他】
・学生へのメッセージ
自分の専門を深めるため/広げるために、講義には主体的に取り組みましょう。
・オフィス・アワー
各回の担当教員の研究室において、月曜日から金曜日の10:00から16:00の間に設けます。各教員の研究室は理学部玄関に地図がありますので探してください。または、学務窓口で確認してください。ただし、会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合はWebclass等で事前に予約をお願いします。
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