進化学特論
 Advanced Lectures on Biological Evolution
 担当教員:横山 潤(YOKOYAMA Jun),藤山 直之(FUJIYAMA Naoyuki),金尾 太輔(KANAO Taisuke)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:分野専門科目(生物学分野) 
【授業の目的】
進化は,個々の生物グループの独自性と同時に,生物にみられる多様性を創出してきたメカニズムそのものである。進化に関する発展的内容について,最新の研究に用いられる方法論と共に学習することを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)系統分類で体系化される生物の多様性と,その生成・維持機構である遺伝・生態的メカニズムを有機的に結びつけながら,進化に関する発展的知識を体系的に説明できる。【知識・理解】
(2)習得した発展的知識をもとに,進化に関して自身の考えに基づいて討議できる。【態度・習慣】


【授業概要(キーワード)】
系統,分類,進化,種分化,生物多様性,学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
生物進化に関連する研究分野における体系的な専門的知識を学び、最新の研究を積極的に紹介することで、博士前期課程の研究に応用可能な深い知識を身につける(理工学研究科理学専攻DP2(1)、 CP2(2))。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを利用して講義を行い、プレゼンテーション資料を印刷したものを配布する。演習および学生によるプレゼンテーションを随時交えながら進める。
・日程
第1回:序論・生物の進化と系統
第2回:生物の分類
第3回:生物地理区
第4回:生物の適応
第5回:プレゼンテーション①(1~5回担当:金尾)
第6回:遺伝的浮動
第7回:自然選択の遺伝学的理論
第8回:表現型の進化
第9回:生活史の進化・性と繁殖成功
第10回:プレゼンテーション②(6~10回担当:横山)
第11回:種分化
第12回:種間相互作用の進化
第13回:遺伝子とゲノムの進化
第14回:進化と発生
第15回:プレゼンテーション③(11~15回担当:藤山)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
理解できない点などは質問するなど、積極的に講義に参加すること。講義中に説明する内容の中にも重要な点があるので、必ずメモをとること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
以下に示す参考書などを読んで予習しておくと、講義の理解が深まる。疑問に思った点は質問して解消するとともに、配布資料や参考書などを読んで復習すること。各回の授業につき、予習・復習をかねた事前学習とプレゼンテーションの準備を合わせて240分程度行うことを時間外学習の目安とする。

【成績の評価】
・基準
進化に関する発展的知識を習得できたか、系統分類によって生物多様性を体系的に理解できたか、遺伝・生態的メカニズムによる生物多様性の生成及び維持機構を体系的に理解できていることを合格の基準とする。
・方法
3回のプレゼンテーション(各30%)および参加態度(演習を含む:10%)に基づいて評価する。合格の基準は全員の理解度から判断する。

【テキスト・参考書】
事前のテキストとして個別に指定するものはありませんが、必要な資料やプリントを授業ごとに配布します。参考書は以下の通りです。
1) Futuyma DJ & Kirkpatrik M (2017) Evolution. 4th edn. Sinauer Associates.
2) Herron JC & Freeman S (2015) Evolutionary Analysis, Global edn. Pearson Education.
3) Hendry AP (2017) Eco-Evolutionary Dynamics. Princeton University Press.

【その他】
・学生へのメッセージ
講義では自分で学ぶ姿勢を積極的に示してください。理解できなかった点についての質問は随時受け付けます。学んだことについて自分はどう考えたかなど、問題意識を持って講義に臨んでください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィスアワーを設けます(理学部2号館414室(横山研究室)、理学部2号館407C室(藤山研究室)、理学部2号館406室(金尾研究室))。講義開講期間中の講義終了後~18時までとしますが、事前に連絡があればこの限りではありません。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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