地球科学巡検
 Advanced Course of Field Excursion
 担当教員:岩田尚能(IWATA Naoyoshi), 加々島慎一(Kagashima Shin-ichi)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年、2年  開講学期:通年  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:理工学研究科(理学系)博士前期課程  科目区分:分野専門科目(地球科学分野) 
【授業の目的】
理学部地球科学コースカリキュラムの「野外巡検」(国内外のフィールドや研究施設において1週間程度の野外巡検あるいは施設見学)に同行し、野外における地球科学的調査調査技術の基本事項について、あるいは研究施設で実施されている各種研究について学習します。地球科学コースカリキュラムの「文献調査法」で実施される「野外巡検」の準備・予習、および「野外巡検」の報告会に指導補助としての立場で参画することにより、指導能力を身に付けます。

【授業の到達目標】
理学部地球科学コースカリキュラムの「野外巡検」に同行し、(1)野外における各種地球科学的調査事項を熟練するようになる、(2)山形では見られない地質や地形などを見学し、広い視野での地球観を持つようになる。
理学部地球科学コースカリキュラムの「文献調査法」・「野外巡検」担当教員と共に学部学生の指導を行うことにより、(3)より高度なコミュニケーション能力・教育能力を身につける。

【授業概要(キーワード)】
野外調査方法、野外調査技術、文献調査、学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
理工学研究科(理学系)理学専攻のディプロマ・ポリシー)1(2)社会の多様化に対応できる論理的思考力や情報収集力、記述力やコミュニケーション力を身に付けている、3(2)理系プロフェッショナルとして実践的な課題解決に取り組むことができる、に関与します。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを

【授業計画】
・授業の方法
理学部地球科学コースカリキュラムで行われる「野外巡検」(巡検報告会を含みます)および「文献調査法」(「野外巡検」の巡検案内書作成および事前学習)に指導補助(グループリーダー)としての立場で参画します。
・日程
実施概要が決まり次第連絡します。「文献調査法」(金曜日5・6校時、11番教室)の時間、教室で指導を行う回があります。
第1回:ガイダンス
第2回:野外巡検概要説明
第3回~第6回:「文献調査法」における巡検案内書作成の指導
第7回、第8回:「文献調査法」における事前学習会での発表指導
第9回~第13回:現地調査
第14回、第15回:「文献調査法」における「野外巡検」報告会の発表ポスター作成指導
第15回:「野外巡検」報告会

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
理学部地球科学コースカリキュラムの「野外巡検」と「文献調査法」に指導補助(グループリーダー)としての立場で参画することになります。事前学習会、巡検報告会にも参加してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
巡検案内書は担当した場所以外の部分も良く読んで理解してください。現地調査中は観察した事項を野帳などにまとめ、現地調査終了後の報告会や巡検参加報告書に活用してください。
時間外学修の時間の目安は60時間です。

【成績の評価】
・基準
理学部地球科学コースカリキュラムの「野外巡検」に同行し巡検参加報告書を作成することで、目標(1)野外における各種地球科学的調査事項を熟練するようになる、目標(2)山形では見られない地質や地形などを見学し、広い視野での地球観を持つようになる、を評価します。
理学部地球科学コースカリキュラムの「文献調査法」で巡検案内書が作成されること、「野外巡検」後の報告会で発表ポスターが作成されることで、担当教員と共に学部学生の指導を行ったことを認定し、(3)より高度なコミュニケーション能力・教育能力を身につける、を評価します。
・方法
野外巡検案内書、巡検報告会発表ポスター、巡検参加報告書を、それぞれ40%、30%、30%として評価します。

【テキスト・参考書】
地球科学分野の図書・地域資料室(C205)に保管されている過去の野外巡検の巡検案内書や日本地質学会学術大会の巡検案内書は、「文献調査法」での巡検案内書作成指導の参考になります。過去の巡検報告会発表ポスターも参考になります。

【その他】
・学生へのメッセージ
現地調査は遠隔地で実施するので、現地までおよび現地での行動には十分な注意を払ってください。事前学習会や巡検報告会にも出席してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィス・アワーは岩田尚能研究室(理学部4号館4階C402)、加々島研究室(理学部4号館5階C502)において随時とします。できるだけウェブクラスや電子メールで事前に訪問を予告してください。

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