【授業の目的】
イオン結晶における光物性物理学について、特に励起子-格子相互作用の観点から光励起状態の構造と緩和のダイナミックスを学ぶ。
【授業の到達目標】
イオン結晶における励起子の格子緩和に係る光励起状態の構造と緩和のダイナミックスが理解できるようになる。[知識・理解]
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
この授業では、学生は光物性に関する英語の教科書を読み、その内容をまとめてスライドを用いたプレゼンテーション形式で発表を行う。プレゼン内容について、発表者、教員及び聴講者によって討論を行いながら授業を進めて行く。
・日程
第1回 授業内容、授業の進め方、プレゼンテーションのやり方、討論の方法等に関するガイダンス 第2~第14回 プレゼンテーション及び討議 第15回 授業のまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各回の発表者は担当個所のプレゼンテーションに際して、十分に下調べをすること。聴講者はプレゼン内容について積極に質問し、議論すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)準備学修に必要な学修時間の目安は、4時間/週です。 2)発表者は参考書や文献等を参照するなど十分に下調べを行うとともに、レジュメ等を用意してプレゼンテーション臨んでください。 3)聴講者は予め発表者が担当するテキストの個所をよく読ん授業に臨んでください。
【成績の評価】
・基準
イオン結晶における励起子と光励起状態の構造と緩和のダイナミックス理解でき、その内容を適切に説明できることを合格の基準とする。
・方法
プレゼンテーションの内容及びレジュメ等の内容(50点)、発表者の理解度と討論の内容(30点)、聴講者の討論の内容(20点)により評価する。
【テキスト・参考書】
“Self-Trapped Excitons”(Springer Series in Solid-State Science, ed. By K.S. Song and R.T. Williams)の第5章(5. Alkali Halides)をテキストとして使用する。
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業を通して、僅か数eVの光を吸収したイオン結晶で引き起こされる原子の移動とその励起子の役割についての四半世紀以上にわたる実験及び理論研究の成果をじっくり味わってほしい。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を、研究室において金曜日の16:10~17:10の間に設けます。WebClassによる質問等は随時受け付けます。
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