ハドロン物理学
 Hadron Physics
 担当教員:宮地 義之(MIYAChI Yoshiyuki)
 担当教員の所属:理学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年、2年、3年  開講学期:通年  単位数:2単位  開講形態:講義・演習
 開講対象:地球共生圏科学専攻(博士後期課程)  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
ハドロン物理学への理解を深めるために、最新の研究成果に焦点をあてて検討し、ハドロンの性質・内部構造、およびハドロン物理学の理論的・実験的研究手法に関する知識を得ることを目的とする。

【授業の到達目標】
(1) 強い相互作用の理論としての量子色力学の基礎を理解し、説明できる。【知識・理解】
(2) 近年のハドロン物理研究で得られた研究成果の概要を説明できる。【知識・理解】
(3) ハドロン研究の実験的手法と、代表的な実験の概要を説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
素粒子原子核物理学・核子・ハドロン物理学・クォーク・量子色力学

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は、素粒子原子核物理学の問題について特にハドロン物理学の観点から分析し、課題発見とその解決に必要とされる高度な専門知識の修得をめざすものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
ハドロン物理学の諸テーマについて、代表的な実験結果を取り上げながら、関連論文を利用しその基礎的事項の説明・ハドロン物理学での位置づけ等を講義する。
適宜演習問題に取り組む。資料配布や演習問題等にWebClassを利用します。
・日程
全15回の授業において以下のテーマを取り扱う
第 1~ 3回 強い相互作用の理論としての量子色力学の理論的基礎
第 4~ 6回 ハドロン分光学
第 7~ 9回 カイラル対称性の自発的破れ
第10~12回 核子の内部構造
第13~15回 高エネルギー散乱でのハドロン生成

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義中にあげる課題等を通じて、積極的に授業に取り組む。疑問的等は授業時に積極的に質問し、解決を図る。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)準備等に必要な学修時間の目安は次の通りです。4時間/週
2)講義資料をWebClass等に掲載します。予習に活用してください。
3)WebClass等に掲載される理解度確認用の演習問題を復習に活用してください。

【成績の評価】
・基準
以下の項目について適切に説明できることを合格の基準とします。
(1) 強い相互作用の理論としての量子色力学の基礎的知識
(2) 近年のハドロン物理研究で得られた研究成果の概要
(3) ハドロン研究の実験的手法と、代表的な実験の概要
・方法
主に口頭による複数回のテスト(50点)とレポート(50点)により評価する。

【テキスト・参考書】
担当教員が用意する資料等をWebClass等を活用して配布します。必要に応じて、テキストや参考書等の紹介も行います。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業でとりあげる論文等にとりくむことで具体的・実践的な学修を期待します。授業時間外学習にオフィス・アワーを積極的に活用してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を研究室(理学部2号館3階307)において、授業終了後の17:00~18:00の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合はWebClassのメッセージ機能等を利用して事前に予約をお願いします。

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