ナノ材料特論
 Advanced Lectures on Nanomaterials
 担当教員:石崎 学(ISHIZAKI Manabu)
 担当教員の所属:理学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年、2年、3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義・演習
 開講対象:地球共生圏科学専攻(博士後期課程)  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
ナノ材料はバルク材料とは異なる特性を持つことから様々な分野で研究・応用が進んでいる。特にプリンテッドエレクトロニクスに代表される湿式法によるオンデマンドなデバイス作製手法は、ナノ材料が要素技術となり、日々新たな論文が投稿されている。これまでに報告されているナノ材料に関する膨大な情報の中から、基礎的な知識及びコア技術を理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
(1) ナノ材料の合成法について理解し、適切に説明できる。【知識・理解】【技能】
(2) ナノ材料の評価・分析法を理解し、適切な手法を用いることができる。【知識・理解】【技能】
(3) ナノ材料の機能とその利用法を学び、目的とする機能を発現する設計ができる。【知識・理解】【技能】

【授業概要(キーワード)】
ナノ材料,機能性材料,粒子界面制御

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
ナノ材料の合成およびその評価法、機能制御法に関して専門的な深化した知識の習得(理工学研究科(理学系)カリキュラム・ポリシー)及び、その知識・技術を用いた専門職従事者として活動できる能力を身につける(理工学研究科(理学系)ディプロマ・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを用いた講義形式の授業の他に、必要に応じて資料を配布する。また、教員からの技術紹介だけでなく、学生による最新論文紹介・質疑応答によって授業を進めていく。
・日程
第1回目:ガイダンス
第2~4回目:ナノ材料の基礎
第5~7回目:ナノ材料の評価方法
第8~11回目:ナノ材料合成に関する最新技術
第12~15回目:ナノ材料の機能および応用に関する最新技術

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
最新の論文を読み、なぜそのような反応が起こるのか、なぜナノ粒子が形成できるのか、なぜそのような機能が発現するのか、常に疑問を持ち、その疑問を解決し、そこにある技術の本質を理解しながら理解を深めていく。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
ナノ材料についての研究は、日々新たな発見がある。最新の論文を読み、理解できない場合は、適宜参考書・参考文献を用いて学習すること。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示したナノ材料の合成法および評価・分析法を理解し、適切に説明できることを合格に基準とします。
また、ナノ材料の特徴を理解し、適切な合成・機能制御技術を習得することを合格の基準とします。
・方法
出席状況や質問等などを踏まえた平常点(60点)とレポートなどの提出物(40点)で評価を行う。

【テキスト・参考書】
テキスト:適宜配布する。
参考書:NatureやNature materials, Scienceなどの雑誌や、アクティブ・プラズモニクス(コロナ社)やナノ粒子・マイクロ粒子の調製と応用技術(CMC出版)、マイクロ・ナノ領域の超精密技術(オーム社)のなどの図書。

【その他】
・学生へのメッセージ
論文を読むことで知識が増えるだけでなく、新たな疑問が生じる。その疑問を解決するために、他の論文や教科書で調べ、理解・吸収することが、知識の習得には重要です。
・オフィス・アワー
授業時間外に質問に答える「オフィス・アワー」は、石崎研究室(理学部207号室)において、原則、昼休み12時00分~12時50分としますが、これに限らず在室しているときは随時対応します。会議・出張等で不在にすることもあるため、面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は授業でお知らせします。

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