【授業の目的】
地球上のほとんど全ての生物は、光合成に依存して生命活動を行なっている。その光合成反応は、太陽光エネルギーを化学エネルギーに変換する光化学反応および化学エネルギーを使って二酸化炭素を有機物へ固定する炭素同化反応に分けることができる。本講義ではこれら光合成反応の分子機構を理解することを目的とする。
【授業の到達目標】
光合成の光エネルギー変換から同化までの反応機構を分子レベルで理解し、説明できるようになる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
光合成,電子伝達反応,炭酸同化,C3植物,C4植物,学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この講義は、自然科学や先端科学技術の高度で体系的な専門知識を習得するものである。(ディプロマポリシー2-(1)に対応)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
第1回から第10回は、光合成についての講義を行う。第11回から14回は光合成についての最新の論文を読み、最終回には講読した論文についてプレゼンテーションを行う。
・日程
第1回〜第2回 光合成研究の歴史 第3回〜第4回 光合成色素の多様性 第5回〜第6回 光エネルギー変換反応 第7回〜第8回 無機酸化物の同化 第9回〜第10回 C3植物、C4植物、CAM植物 第11回〜第14回 光合成に関する最新の文献の講読 第15回 講読した論文についてのプレゼンテーション
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
(1) Webクラスにアップされた資料をもとに予習を行う (2) 授業内容の理解に努め、必ず復習をする (3) 講義中に生じた疑問や理解不十分な点については、その都度質問する
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
受講後は内容をノートに整理し理解に努め、疑問点は参考書や論文を調べて解決すること。これら授業時間外の学習時間の目安は1週間当たり4時間です。
【成績の評価】
・基準
授業で紹介した光合成の初期反応である光エネルギー変換反応から無期酸化物の同化反応に関する知識が身につき、用語や概念を正しく理解し論述できることを合格の基準とします。
・方法
授業参加点と授業における質疑応答(50%)、プレゼンテーション(50%)
【テキスト・参考書】
参考書:ヴォート基礎生化学第5版、ストライヤー生化学第8版
【その他】
・学生へのメッセージ
自分の身の回りに存在している植物、藻類、シアノバクテリアなどに意識を向け、興味をもって授業を聞いてほしいと思います。
・オフィス・アワー
理学部棟 4号館4階C404号室にて授業時間外に学生の質問を受け付けます。原則月曜日の9-10時の間に設けますが、これに限らず在室しているときは随時対応します。出張等で不在にする場合もあるので事前にメールで問い合わせてもらえるとより確実です。
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