中国古典文化論特別演習
 Special Seminar on Classical Chinese Culture
 担当教員:陳 竺慧(CHEN ChuHui)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
 「詞」は唐代に生まれた新しい韻文形式であり、宋代で成熟を極めたため、「宋詞」とも呼ばれ、中国文学の代表的なジャンルの一つに数えられる。本授業では近代の代表的選集『宋詞三百首』(朱祖謀編)より作品を選び、それぞれ担当を決めて訳注稿を作成し、発表・検討することで、詞の特質を体験的に理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
1)「詞」という韻文形式の特質とその発展の概略について理解を深める。【知識・理解】
2)適切な文献資料を用いて詩語と典故を正確に読解し、現代語に訳すことができる。【技能】
3)それによって中国古典文学・文化研究に関する方法論を習得する。【技能】

【授業概要(キーワード)】
中国古典文学 宋詞三百首 訳注

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
 この授業は、社会文化システムコースの特別演習として、専門的な研究を遂行することができる深い知識と考え方の習得を目指すものである。(社会文化システムコースのティプロマ・ポリシー DP2(1))

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
 この授業は対面で行う予定である。『宋詞三百首』より作品を選び、適宜に分担し、各自担当作品の訳注稿を作成する。授業中に発表した後、参加者全員で一緒に訳注の検討を行う。
・日程
1)オリエンテーション
2)「詞」の発展と選集『宋詞三百首』について(担当作品・発表順番を決定)
3)~14)講読開始
15)まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)自分の担当作品と真摯に向き合い、各関連辞書・文献を活用して丁寧に訳注を作っていく。
2)担当者ではない回では、積極的にディスカッションに参加し、一緒に訳注の完成度を高める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)授業後、検討した結果を踏まえてしっかりとレジュメを修正した上で提出する。
2)担当者であるかどうかにかかわらず事前に作品を読んだ上で授業に臨む。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した詞に関する知識の獲得および理解の度合い、適切な文献資料を用いて詩語と典故を正確に読解し、現代語に訳す能力などをレジュメの出来で判断する。
・方法
・検討後、修正して提出したレジュメ:80点
・訳注の検討への参加度:20点

【テキスト・参考書】
・テキスト:その都度、プリントを配布
・参考書:必要に応じて授業中に紹介

【その他】
・学生へのメッセージ
 日本語母語の学生には現代中国語で書かれた注釈書も読めるようになることを目標としましょう。中国語母語の学生には日本語で発表資料(読み下し文、現代語訳など)を作れるようになることを目標としましょう。
・オフィス・アワー
・火曜12時~13時、人文社会科学部2号館4階の陳研究室。
・できれば事前にメールやウェブクラスのメッセージ等で照会すること。

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