心理学特別演習(統計)
 Seminar in Psychology:Statistics
 担当教員:浦野 由平(URANO Yuhei)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
本講義では、臨床心理学領域で実証的な研究を行う際に必要となる主要な統計分析法について理解し、データ分析ができるようになることを目標とする。記述統計および推測統計の基礎を踏まえながら各種分析方法について理解し、実証的な研究を遂行できるようになることをめざす。

【授業の到達目標】
本講義の到達目標は,以下のとおりである。

(1)心理統計において用いられる主要な方法を実践することができる。
(2)研究目的に合わせて適切な研究方法・分析方法を適用し、結果の解釈を行うことができる。

【授業概要(キーワード)】
心理統計,記述統計,推測統計,多変量解析

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
臨床心理学専攻選択科目(A群)特別演習であることから,心理学統計の実際と課題について演習を通じて学ぶ科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
統計的方法ごとに考察し,模擬データと統計ソフト(HAD)を使って実際に分析を行い,その結果を図表と文章でまとめる。
・日程
第1回 心理学研究における統計の意義
第2回 測定とバイアス
第3回 データの構造
第4回 データの記述
第5回 統計的推定と検定の考え方
第6回 対応のあるt検定
第7回 対応のないt検定
第8回 1要因分散分析
第9回 2要因分散分析
第10回 相関分析
第11回 単回帰・重回帰分析
第12回 調整・媒介分析
第13回 因子分析
第14回 共分散構造分析
第15回 効果量,サンプルサイズ,検定力分析

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
学部レベルの統計的知識をマスターしておくことが大切である。また,学んだことを実際に演習で実践して考察する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業資料や参考文献を事前に読み,課題を明確にして授業に臨むことと,統計の理解と実行における課題について解決を図ることが必要である。

【成績の評価】
・基準
心理統計のさまざまな手法を適切に用いることができる。また,統計ソフトを用いてデータ処理ができ,その上で,処理した結果をテキスト等を参考に記述し,解釈できることが合格基準である。
・方法
授業内で統計分析手法に関する課題を提示する。授業態度および課題の達成状況を踏まえ,成績評価を行う。

【テキスト・参考書】
以下は参考書の一部である。授業内で適宜紹介する。

清水裕士(編著)(2021)心理学統計法 放送大学教育振興会
石井秀宗・滝沢龍(編)(2021)臨床統計学 医歯薬出版株式会社
小宮あすか・布井雅人(著)(2018)Excelで今すぐはじめる心理統計 簡単ツールHADで基本を身につける 講談社

【その他】
・学生へのメッセージ
この授業を通して,心理学研究において使用される統計分析方法について理解を深め,統計ソフトの使い方をぜひマスターしてください。
・オフィス・アワー
授業時間外に質問がある場合には,授業後に直接お声かけいただくか,メールにてお問い合わせください(WebClass上のメールサーバーを介して行ってください)。

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