地域社会文化実習(音楽)
 Seminar on the Local Community and Society Culture (Music)
 担当教員:深瀬 廉(FUKASE Ren),名倉 明子(NAGURA Akiko)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:実習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
世界の各地で歌われ、聴かれ、愛好されてきた音楽は民族や地域、時代によって様々であり、音の嗜好性や伝承方法、表現方法、音楽様式、音楽と社会や生活との関わりも多種多様である。この授業では、そのような各国、地域における多様な音楽文化の歴史や特性について自国の音楽文化と比較考察しながら相互の共通性や固有性を理解することによって、グローバルな視点で研究を進めていくための素地を養う場とする。

【授業の到達目標】
この授業では、各国、地域における多様な音楽文化の歴史や特性について自国の音楽文化と比較考察しながら相互の共通性や固有性を理解するための講義に加えて海外の連携協定校の学生に対して日本の音楽文化を中心にした研究発表をし、グローバル教育の根源に求められる自国の文化理解と他国の文化尊重の促進を目指す。到達目標は下記の3点である。
①各国、地域における音楽文化の歴史や特性について学修することや日本の音楽文化と比較考察しながら共通性や固有性について考察する学修に関心をもっている。
②各国、地域における音楽文化の歴史や特性及び日本の音楽文化と比較考察した上での共通性や固有性について理解し活用できる。
③授業を通して得られた知見に基づいて、時代や地域、音の嗜好性等の違いによる表現方法や音楽様式の多様性を理解し説明できる。

【授業概要(キーワード)】
音楽文化、地域、台湾、交流、日本の伝統音楽

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、音楽文化に対する国際的な視点を養うことで、多文化理解との共生のための課題解決能力を習得するものである。(社会文化創造研究科のディプロマポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
10.人や国の不平等をなくそう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
①締結大学である台湾師範大学運動・レジャー学院の林准教授より「ツーリズム」についての講義
②各自で興味のある日本文化についてテーマを決めて、調査・分析し、台湾師範大学において、プレゼンをおこなう。(テーマ発表)
③海外の大学生に対し、日本文化についてのテーマを掲げ、事前に調査・分析し、プレゼンをおこなう。
④台湾師範大学運動・レジャー学院の学生が作成した「台湾文化プログラム」(2泊3日)に参加する。
⑤事前に台湾文化(歴史、地理、文化、史跡施設等)について学習する。
・日程
[山形]
1.オリエンテーション
2.台湾の音楽文化・歴史に関する調査・発表
3.日本の音楽文化に関する調査・発表
4.全体で設定したテーマに基づく調査(グループワーク)
5.課題テーマについての発表練習(英語)
[台湾]
1.台湾師範大学運動・レジャー学院 林先生講義
「グローバル社会変動中のスポーツツーリズムにおける役割」
2.日本人学生による「日本文化論」発表
3.台湾師範大学学生が作成した「台北文化ツーリズム」プログラムに参加する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
台湾師範大学の林先生の講演や、師範大学学生の作成したプログラムなどを通し、台湾のスポーツ文化を深く理解する。
台湾と日本のスポーツ文化の違いとその要因を考える。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
台湾のスポーツ文化等に興味をもち、台湾の情報等に積極的に耳を傾ける。また、台湾に関する本に目を通す。

【成績の評価】
・基準
受講態度(意欲・行動力) 50点
発表態度         20点
レポート         30点
・方法
台湾の歴史・文化や、日本の文化の調査・分析、また、台湾での発表の態度などについて、上記の基準を総合的に判断し、評価を決定する。

【テキスト・参考書】
参考書:『改訂版 日本音楽の基礎概念』:竹内道敬,日本放送出版協会,2000年
参考書:『日本音楽の古層』:小島美子,春秋社,1982年
参考書:『日本の音楽を考える』:小島美子,音楽之友社,1976年

【その他】
・学生へのメッセージ
12月後半に4泊5日程度の日程で台湾・台北に滞在する。経費は、航空代、宿泊代、食費代等で15万円程度と見積もる。なお、詳細はオリエンテーションで説明する。
・オフィス・アワー
会議、授業以外の時間であれば常時受け付けます。

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