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 桜の聖母短期大学生活科学科福祉こども専攻 :長谷川 美香 


「求められる保育者を育てるために」

私が所属する生活科学科福祉こども専攻では、1学年約50名の学生が在籍し、ほとんどの学生は、卒業後、保育職に就きます。

私は主に、子育て支援に関する授業や実習指導を担当していますが、2年間という短い期間で、保育現場で即戦力として働くことの出来る 学生を育てることの難しさを日々痛感しているところです。保育職は(他の職業もそうですが…)、当然のことながら、初めからすぐ先輩保育者と同じ様に働くことが出来る訳ではなく、 現場で様々な経験を積むことで、保育者としての専門性が徐々に高まっていくものですが、昨今の保育者不足もあり、どうしても即戦力が求められる現実があります。

そうした中、2年間のうちに保育者としての専門性が少しでも高められる様にと、学生が、実習外でも子どもや保護者にかかわる機会を増やしたり、 授業で学んだことを、現実感を持って捉えたり出来るような工夫をする様に努めています。

その取り組みの中の一つが、学生の子育て支援広場への参加です。本学では、平日2回と土曜日に、子育て支援広場が開かれおり、 地域の保護者や子ども達(0歳から未就学の子どもが多いですが、中には小さい頃からずっと広場が好きで、小学校高学年になっても通ってくれる子どももいます)と自由にかかわることが出来ます。 授業で「子どもの発達は・・・」などと説明してもピンと来ない学生も、直接子どもとかかわる機会が増えることで、授業で学んだ内容への理解が深まったり、 授業では気付かなかった新たな発見が生まれたりもしています。また、2年生ともなると、保護者の見方、かかわり方に変化が見られ、1年生の頃は「どう話せばいいのか分からない」、 「自分の子どもとどう遊んでいるのかと、ジッと見られているのではと気になる」などと話していた学生も、保護者と気軽に話す姿が見られ、会話から子育ての大変さを感じ取ったり、 将来は子どもだけでなく保護者の気持ちにも寄り添える保育者になりたいという強い希望を持ち始めたりしています。

2年間という短い期間の中で、学生の保育者としての専門性を高め、求められる保育者を育てていくにはどうすればいいか・・・ 今後も試行錯誤を繰り返しながら、大切な保育者の卵達を育てていきたいと思います。 


   
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