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 東日本国際大学・いわき短期大学 :佐藤 佳祐 


  過去最大級の台風の接近に伴い、日本各地で最大規模の対策をするようマスコミを通じて多く報道された。 本学の所在地福島県いわき市も台風の通過経路と重なり事前に休講の措置を取り学生へ注意喚起を行った。私は教務部に配属されている為、不測の事態に備え午後16時から大学に待機をし、 10月11日の深夜から12日の朝方まで大雨と暴風、そして鳴りやむことの無い災害エリアmailの警告音で一睡もできず不安な状況の中で大学の体育館で一夜を過ごした。

  12日AM4:00頃から天候も落ち着き始めたと同時にいわき市内の被害状況がどんどん明らかになり、これはただごとではないと感じ始めた。 なぜなら市内数か所で河川の氾濫が相次ぎ、広域で住宅や事業所の浸水被害が起き、上空では救助にきたヘリコプターが何機も旋回、至る所でサイレンが鳴り続いていた。 まるで8年前の東日本大震災のあの悪夢を思い浮かべるような感情になった。

明朝、学生の安否確認と教職員の安否確認を行った。幸いにも住宅の浸水被害等はあったものの人的な被害は避けることができた。

  いわき市では、12/6時点で5,004世帯の住宅が浸水被害を受け、今もなお再建に向けて前進している最中である。

  本学では水害の被害が起きてすぐ、学生と教職員によるボランティア活動を行い、これまで延べ556名の人員を被災地区に派遣してきた。 活動の内容は、家屋の片付け・事業所の復旧作業、農田に流れ着いた瓦礫の撤去等幅広く活動し、多くの被災者の笑顔を取り戻してきたと思っている。 事実、大学には多くの感謝の連絡が入ったと後から聞いた。

  現在、日本各地で予測できない自然災害が至る所で起きている。いわき短期大学・東日本国際大学・附属昌平中学高等学校を運営する学校法人昌平黌では、 この度の水害でのボランティア活動の必要性と地域に根ざす学校として法人全体の『ボランティアセンター』を12月1日付で立ち上げた。このことに関しても地域から喜びの声が挙げられた。 これまでボランティア担当部署が実在していたが、幅広く且より一層地域に根ざす大学として更に強化するために「法人を一本化して」立ち上げられたのである。

  今後大規模な自然災害が発生した場合は、法人全体で困難に立ち向かい地域のために全力で力を注ぐ準備はできた。 残すは学生の安全確保と二次被害を受けないように事前に『災害ボランティア研修』や『ボランティアコーディネーション』等で多くのスキルを身に着ける必要がある。

  また、若者だからこそできる活動に目を向けて、今後もより一層の努力で地域のために邁進していく所存である。 若い力は地域に笑顔と希望を与える存在であることを再認識した今日、更なる発展と活躍をするために今後も学生とのコミュニケーションを図りたいと考える。


   
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