遠隔授業と授業評価
2020年前期は何から何まで異例の学期となった。
2019年度末より続くコロナ禍の中、本学も2020年前期は遠隔・オンライン授業での開講で5月上旬より開始された。
それまで私も含め遠隔・オンライン授業を経験したことのない教員も、何とか本学導入済みのUniversal Passportを用いた非同期型授業とオンライン会議ツールの活用法を学びながらの同期型授業の双方を組み合わせて、何とか前期授業を成立させることができた。
ただし、非常勤講師の先生方の中にはICT機器全般の使用に疎い先生もおられたため、学科専攻には、そういった先生のサポートも担当せざるを得ず、私が所属する一般教育学科でも某第二外国語の70歳を超える先生がやはり、全くパソコンやインターネットの使用ができず、教務担当がオンライン会議ツールを毎週教室に設置し、オンライン授業の設営をするという苦労を強いられた。
幸い、いったん授業が軌道に乗ると新規の深刻な問題は発生せず教員、学生も対面形式とそん色なく授業を継続できたようで、何よりであった。
今回の授業の進め方で意外な結果だったのは、聞くところによると学期途中での履修取り消し者が少なかったということである。
かくいう私の某英語資格試験対策講座の授業も履修取り消し者および、出席(この場合、毎週の課題提出)回数不足で早々と履修不可が確定する学生がほとんど出ないまま授業を終えることとなった。
おりしも、この原稿を作成している8月上旬には2020年度前期の授業評価を全学生対象にWEBを通じて実施している。
コロナ禍で今学期は遠隔・オンライン授業となったことから、従来の質問事項から大幅に改変し、集計を開始している。
最終的な集計結果を本学FD推進委員会で検討し、来年度以降の授業形態についての方針を定める一助とするつもりである。
さらに今後は、遠隔授業でも特に非同期型授業のFDに力を入れていく計画である。
非同期型のメリットは、教員の授業時間そしてその準備はもちろんのこと、学生が授業を受ける時間と場所に柔軟性が生まれることである。
ちなみに、私の某英語資格試験対策講座の授業も非同期型で行ったものであり、このメリットを学生が享受したため、単位履修者が多かったのではと考えている。