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 山形県立米沢栄養大学 : 大益 史弘


認証評価とオンライン研修

 本学は、公益財団法人大学基準協会による大学認証評価のために、昨年11月に受審申請を行い、本年9月に実地調査の運びとなった。 今回の実地調査では、大学認証評価では異例というか初とさえ言えるzoomを活用したオンラインでの実施となった。 2日間にわたった本調査では、審査員は遠隔地からそれぞれzoomに接続し、本学では一教室にて、質疑内容に応じて該当の教職員がPCに向かって回答するという手順で進められた。 審査員にとっては、実際に現地を見学して雰囲気を感じながら、というのが理想的であると思われるが、オンラインという性格上、言葉でしか伝えることができない。 だからこそ、相手から理解を得られるように努めて、慎重な言葉選び、正確な情報伝達などができ、有益な情報交換になったのではないかと思う。 概ね、大学認証評価のための準備や実地調査で指摘された改善事項を通じて、特に内部質保証についてあらためて見直すきっかけとなった。

 本学の自己評価改善・SDFD(staff development and faculty development)委員会では、一法人(山形県公立大学法人)で二大学(山形県立米沢栄養大学、山形県立米沢女子短期大学)のもと、両大学共通テーマの研修会の合同開催と各大学固有のテーマの研修会の個別開催をしている。 本年度は、新型コロナ感染症の流行の情勢を見ながら、SDFD研修会をいくつか企画し、開催もしてきた。

 本年度は新学長を迎え、新年度4月早々に新任の教職員を対象とした情報ネットワークの活用とそのセキュリティに関する研修会を行い、本法人の業務の円滑かつ安全な遂行を推進している。 この時点から、入念な感染症予防対策を踏まえた対面の研修会や会議等の実施を検討・予定してきたが、結局、前期は全てオンラインによる研修会開催となり、対面での比較的規模の大きい研修会は11月に久方ぶりにハラスメント対策研修会として開催することとなった。 コロナ渦における最新の実例をもとにした内容を全教職員が聴講し、ハラスメントに対する認識を新たにすることができたと思われる。 前期中の5月には米沢女子短期大学で研究活動におけるコンプライアンス研修会をオンラインでのオンデマンド形式で開催した。 また、7月にはAED(automated external defibrillator)研修会も同様にオンデマンド形式での開催とし、新任の教職員を中心に多数の教職員が受講した。 さらに、9月に外部資金獲得についての研修会のオンラインライブ配信、10月に米沢栄養大学で研究活動におけるコンプライアンス研修会をオンデマンド形式で開催した。 加えて、短期大学では10月に授業改善ワークショップを対面で実施している。今後、大学の方でも授業改善ワークショップをオンラインで実施することを計画している。 さらに、両大学合同で教職員のメンタルヘルス研修会を対面で実施することを予定している。

 本年度はオンラインを活用することによる研修会を多用してきた。 本法人では以前よりオンデマンドについては部分的に実施してきたが、ここまで徹底してきたのは初めてのことである。 今後の大学教育の方向と同時にSDFD研修会のありかたを考えるきっかけとなったと考える。


   
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