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 鶴岡工業高等専門学校 : 森永 隆志


「遠隔授業による教育環境の変化」

 鶴岡工業高等専門学校では、令和2年度の前期は完全遠隔環境下での授業を実施しました。 限られたネットワーク環境と設備しか利用できない状況下でありましたが、全教職員が一丸となって、遠隔授業の在り方を模索しながら、「学生の学びを止めない」ための取り組みを展開しました。

 本校における遠隔授業のメインプラットフォームとして、マイクロソフト社のTeamsを採用しました。 各クラスのプライベートチャンネルを作成し、予め登録された学生と教職員のみが閲覧可能な設定とすることで、疑似的な教室として運用しました。 各クラスのチャンネルには、時間割に対応する授業のフォルダが作成され、随時、教材が学生に配信されます。 授業の質問などのオフィスアワーに対応する、日常的な教員と学生のやり取りも、ここで行われていました。 学生は自宅からパソコンやスマートフォンを用いてアクセスし、授業のコンテンツの閲覧、課題の提出などを行います。 オンライン上ではあるものの、確かにそこでは日常的な学校生活が営まれていました。

 筆者も授業科目担当者ならびにクラス担任として、上記システムの中で授業ならびに学生指導に携わりましたが、メールやチャット機能による文章でのやり取りには、多くのメリットがあると感じました。 教員との文章でのやり取りは、社会人としての文章作成技術やマナーを磨くことにも繋がります。 実際に、数回のやり取りでも文章の書き口に大きな改善が見られる学生も見受けられました。 また、直接の会話では自身の考えを上手く表現できない学生でも、文章では的確に伝えてくる事例なども経験しました。

 これまで担任業務において大きな負担割合を占めていた、クラス全体・学生個別への諸連絡に関しても時間効率が大幅に向上したと実感します。 その分、学生個別のケアやコミュニケーションに時間を割けるようになり、教育の質の向上に繋がるものと考えています。 この困難な状況の中で生み出された取り組みへの工夫は、それを乗り越えた後も、教育の発展を支え続けることでしょう。 それを心の支えとして、日々の教育活動に取り組んで行きたいと思います。



   
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