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 群馬パース大学 : 矢島 正栄


看護学部設置に向けた新カリキュラム編成のためのFD研修会の開催

 群馬パース大学は、医療系5学科を1学部で統括する現在の組織から、2022年度を目途に3学部7学科体制への再編を予定している。 看護学科は看護学部への移行を目指し、新カリキュラムの検討をはじめ多方面から準備を進めている。 その一環として、2019年度、カリキュラム作成過程に対する理解を深めるとともに、新学部新学科で目指す卒業生像のイメージとその実現に向けた教育内容・方法のアイデアを共有し、全員参加の意識を醸成することを目的として、看護学科教員間の相互学習によるFD研修会を開催した。

 研修目標は、カリキュラム編成のプロセス、カリキュラムデザインに必要な教育理念、教育目標、教育内容・方法、評価といった一連の関連性を理解すること、および現行のカリキュラムデザインにとらわれず、社会の動きを先読みした創造的・特徴的な新学部新学科のカリキュラムデザインを考えることとした(3日間5時間)。

 第1回は講義形式により、カリキュラムとは、その構成要素や編成上の要件、授業展開を支える理論等について学習した。 その後、専門領域横断・職位別のグループに分かれ、期待する卒業生像についてのディスカッションを皮切りに、職位ごとに設定した重点課題についてのグループワークを進めた。 途中、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、各回終了時の経過報告をプレゼンテーションから紙面報告に変更するなどの工夫を加えながら、3回の研修会を完了した。 成果報告書にまとめられたディプロマ・ポリシー試案、複数のユニークな授業計画試案、その他の様々なアイデアは、その後の3ポリシー策定やカリキュラム検討に大いに活用されることとなった。

 実施後のアンケートでは、この研修会を通して8割以上の教員がカリキュラム編成について「わかった」と回答し、9割が今後教授するうえで役立つと「思う」と回答した。 新カリキュラム編成という目標に向かい、学科の全教員で日頃の教育活動で抱いている思いを共有し、理想を語り合うことを通じ、4年間をかけて学生を看護職として育て上げていこうという意識をより高めることができたと捉えている。



   
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