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 山形県立保健医療大学 : 理学療法学科 加藤 浩

 「Change」を「Chance」へ

本学は,2000年に山形県民の健康・医療・福祉のさらなる充実化に貢献することを目的に,看護学科,理学療法学科,作業療法学科の3学科で構成した4年制大学として開設しました。その後,2004年には大学院保健医療学研究科(修士課程)を開設,2017年度からは大学院保健医療学研究科(博士後期課程)を追設し,着実に教育,研究環境の充実化を図りながら進展してきました。
 さて,2019年から世界レベルで流行が始まった新型コロナウイルス感染症ですが,日本でも翌年2020年4月16日に全国を対象に緊急事態宣言が発出されました。それに伴い,本学も新年度の講義開始早々から,休校や自宅待機措置,そして,5月の連休明けから約1ヶ月間は,全面的な遠隔授業への変更を余儀なくされました。各教員は限られた時間の中で,科目の特性に応じて,課題提出型授業,オンデマンド型授業,ライブ配信型授業等のプログラムを作成し教育の質を低下させることのないよう創意工夫しながら遠隔授業を実施しました。私の所属する理学療法学科では,この時期,4年生の臨床実習(一般病院等の医療提供施設での実習)プログラムが16週間組まれており,困難を極めました。しかし,不足した実習時間に関しては,学内でvideo patientやpaper patientを用いて,各主要疾患(運動器,脳卒中,心疾患等)の評価から問題点の抽出・治療プログラムの立案までの一連の流れを学習するプログラムを考案し実施することで,臨床的思考能力のブラッシュアップに努めました。
 改めて,昨年からの出来事を振り返ってみると,自身が言うのも何かおこがましいのですが,よくやったなと思います。今まで授業は対面で行うという当たり前のことが,突然,出来なくなり,授業方法を変える(change)ことが求められ,不安や心配の日々が続きました。しかし,その結果,遠隔授業等の様々な実施スキルを身につけることができました。さらに,遠隔授業の利点や活用法も見つけることができました。現在,本学は通常の対面授業に戻っていますが,昨年の経験を活かし,より質の高い対面授業が出来るようになったと感じています。changeの「g」を「c」に変えるとchanceになります。いかなる困難に対峙しようとも,changeがchanceに変わることを今回のことで学びました。新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束を願いながら,このあたりで筆をおきたいと思います。

   
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