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 青森県立保健大学 : 鳴井 ひろみ

 コロナ禍での授業改善

新型コロナウイルス感染症を契機に遠隔授業が急速に広まりました。本学では、昨年度から授業に関しては基本的に通常の対面授業を行ってきましたが、対面授業が困難になった場合に備え、いつでもオンライン授業に切り替えられるように、ソフト面、ハード面の整備を進め、教員向けの講習会、遠隔授業に関するFD研修会等を企画・実施してきました。
 臨地実習においては、看護学科では、昨年度前期は実施が困難となったことから、学内実習に切り替え、視聴覚教材や学内シミュレーターの使用、ロールプレイなどの教育方法を活用するなど、様々な代替方法を駆使して実施し、後期は前期の学内実習を踏まえて臨地実習を実施しました。その結果、目標達成に向けて難しいこともありましたが、実習前の学内演習等で準備性を高めてから臨地実習を実施することで、これまで実施してきた臨地実習で得られる学びにおいて、学内実習による成果を実感し、実習のあり方を見直すきっかけとなりました。
 また、本学では、学生によりよい教育を行うために教育方法の改善や新たな教材の開発を検討している教員に対し、それらの試行や開発が本学の教員の質向上に貢献することを期待して、必要経費を助成する事業があります。昨年は、『在宅看護実習における「新しい生活様式」合同リモートカンファレンスの試み』の課題申請があり、コロナ対策およびこれまでの実施状況による問題点により、遠隔技術を活用した教育方法の試行がなされ、報告されました。その成果として、合同リモートカンファレンスの企画は、3密の回避にて感染防止の「新しい生活様式」につながるだけではなく、より効果的、効率的な教育を行うことが期待できるものにつながっていました。
 このように、コロナ禍における緊急避難的に導入されたオンライン授業や代替方法を取り入れた取り組みではありますが、これまでの教育内容と教育機会を見直す機会ともなりました。今後は、コロナ禍の状況において、従来どおりの教育方法にとらわれることなく、よりよい学修環境の提供をするための工夫をしていく機会として捉え、今回得られた経験を教育改善につなげていけるようにしていきたいと思います。そのためにも、現在、本学で授業改善のために取り組んでいる教育改善助成事業や授業内容・授業方法を評価するピアレビューの実施、FD研修会等を通して、新たな教材開発、教育方法の取り組みの実施を紹介する機会を活用して、この状況を新しい学びの方法を模索する好機とする、柔軟に対応できる姿勢をもちたいと思います。

   
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