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週刊・授業改善エッセイ
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あっとおどろく大学事務NG集
 
 

 明海大学 芦谷 典子
  
時代の求める授業を創る 
 

 情報技術が革新を続けるなか、わたしたち教育現場に求められることも大きく変化しています。世界中の良書が容易に手に入り、ネット経由で海外校の授業を視聴するのも可能。このような現代において、わたしたちが現場で創り出せる価値とはどのようなものなのでしょうか。
 経験からひとつお書きするとすれば、それは独学にはない価値、かもしれません。たとえば輪読形式で行う授業。教科書を読み学ぶことなら、一人でできるのかもしれません。ただ、正しく理解できているのかを知ることや、学んだ理論をどう現実に応用するかという問題に答えるためには、クラスにおける議論がとても有効です。経済学の基礎の部分には、古典派とケインズ派の違いといった学問的問題が多数存在します。そうしたところもディスカッションに参加すれば、たとえ意見が交錯しても、現実経済との接点をみつけてゆけるのです。
 もうひとつ、授業に実際出てみれば、仲間との触れ合いが得られるでしょう。学びの意欲をもらえます。熱心に質問する仲間を見て反省したり、勇気をもらって発言したり。難しい課題が出されたときは、授業の後、皆で集まって、遅くまで共に取り組むこともあるでしょう。授業を担当する者として、とても嬉しい姿です。
 そしてわたし自身も、専門分野はもちろんのこと、専門外から学ぶことも忘れないようにと思っています。この秋からは、本学教授の杉浦雄策先生のご厚意で、スポーツ科学演習B(ゴルフ)の授業で学ばせていただいています。学生の立場に戻ってみて、毎回休まず出席することの大変さを思い出し、それでもあの技術を習得できるからというモチベーションの大切さを感じています。体育館で行った基礎を大学施設・勝浦セミナーハウスのミニ・グリーンで実践してみたり、最新鋭の技術を使ったシミュレーション・ゴルフを体験したり。わたしは経済学が専門ですが、多くのヒントをいただく時間が続いています。
 授業改善のための試みは、尽きることのないものでしょう。独りよがりにならず、広く深く努力を積んでゆけるようにと思います。
 
   
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