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 人間総合科学大学 大東俊一
  

通信制と通学制 
 

本学は私立大学で初めての通信制課程だけの大学として、平成12(2000)年4月に開学しました。ほとんどの学生が仕事や家庭を持った社会人ですので、20歳前後の学生が主体である通学制の普通の大学とは状況がかなり異なっていました。社会人学生は学習意欲が強く、それに加え、自分の収入から授業料を払っていますから、必然的に授業(スクーリング)や教員への期待や要求も高くなります。本学では開学時の平成12(2000)年度より、教育目的の達成状況の点検・評価のために、学生による授業改善アンケートをはじめとした全学的なFD活動を推進してきましたが、これはまさに社会人学生の要求に応えようとするものでした。社会人学生の教員や授業に対する目は厳しい、というのが当初からの実感です。

その後、平成17(2005)年4月に管理栄養士養成のための健康栄養学科、さらに平成23(2011)年4月には看護師、理学療法士、義肢装具士養成のための保健医療学部といった通学制課程の学科・学部が開設されると、キャンパスには20歳前後の若い学生たちがあふれるようになりました。医療系の学科・学部には比較的強い目的意識を持った学生が入学してくると言われていますが、それでも社会人学生の意識との違いは明らかです。授業にのぞむ姿勢も若い学生と社会人学生とでは大違いです。通学制の学生たちにも学科・学部の新設時より授業改善アンケートを行ってきましたが、他の大学においても同様かもしれませんが、半期ごとに授業期間の終わりごろに集中してアンケートを次々に行いますので、「アンケート慣れ」とでも言える現象が見受けられるようになっています。一方、社会人学生はアンケートにも積極的かつ協力的であり、教員の授業改善に大いに役立っています。

このような次第ですので、通信制課程と通学制課程の両方を有する本学におきましては、社会人学生から逆に学んでいる点も多々あります。教員は本来教える立場なのでしょうが、学生から学ぶことがあれば、それもまたよし、なのではないでしょうか。


   
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