明けましておめでとうございます。FDネットワーク"つばさ"の加盟校の皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨年を振り返ると『認証評価:(財)日本高等教育評価機構』の年に当たり、自己点検・自己報告書の作成や実地調査(10月)の準備等慌しく過ごした年になりました。
私も本学に就任以来、FD委員(23年度より委員長)として5年間活動してきました。その間、FDネットワーク"つばさ"の基幹校山形大学のFD活動を模範として本学のFD活動を築いてきました。活動内容は@FD研修会・講演会、A公開授業・検討会、B授業改善アンケートの3本柱です。
一昨年は、認証評価を控えて@『3つのポリシー(DP、CP、AP)』の見直しとAカリキュラム改正の2つをメインに活動を進めてまいりました。特に『3つのポリシー』の見直しには、全教員で3回のワークショップを行いました。白熱した検討会になりましたが、その中でFD活動に非協力的であった教員が、積極的に発言したり、意見を戦わすことで、従来の学部・学科の縦割り組織に横のつながりが出来たり、教員間に一体感(共通認識)が芽生えました。
また、12月の認証評価の中間報告には、本学のFD活動が優れた点として評価されました。私には、このことが非常に嬉しく思えてなりません。
今、サッカー日本代表が、ブラジルワールドカップ本大会に向けて予選の真最中ですが、いかに『個』の力を『組織(チーム)』として発揮していくか!長谷部選手(日本代表キャプテン:ヴォルフスブルグ(ドイツ)所属)の著書「心を整える」、長友選手(インテル(イタリア)所属)の著書「日本男児」などにも、『共通認識を持ち、ひとつの目標に向かって突き進む』重要性が書かれています。もちろん社会一般、会社、大学組織にも当てはまります。
このリレーエッセイ(平成21年度)の中で、茨城県立医療大学 坪井章雄先生が、「FDはより多くの教職員を対象とするSD(Staff Development)に変わるだけでなく、教育というサービスを受ける学生も含めたSSD(Staff-Student Development)へと今後は変わってゆくのではないかと感じている。」と書かれていらっしゃいます。
私も同感で、少子化の時代にあって生き残っていく大学組織は、まさにSSDを実現させた大学になっていくのではと思います。
そのためにも、本学はまだまだ未成熟でやらなければならないことが山積みです。微力ながら本年もFD活動を積極的に頑張っていきたいと思います。
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