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週刊・授業改善エッセイ
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あっとおどろく大学事務NG集
 
 

 山形大学  千代 勝実
 

午前4時25分頃のあやふやな逡巡

 すべての学生に自然科学の実験をさせたい、でも場所と予算と時間と人手がない、ということで講義室で教員が実施して学生に見てもらう演示実験の改善研究をグループでやっています。演示実験は、古くはファラデーの「ろうそくの科学」が有名ですが、実際にやってみていろいろ考えないとあんまり頭に残らないよね、おもしろいだけで終わってしまうよね、というのが教員と学生双方の思うところ。
 やってみるのが重要なのか、考えるのが重要なのか、それとも宣伝と割り切ってパフォーマンスに徹するのか、常に堂々めぐりの迷路にはまってしまいます。理系の先生はすぐモノを触らせようとするけど、よく考えたら文系の先生は概念だけで上手に学生を指導しているし、文系の先生に理系科目をやってもらったほうがいいのかしらん?自然科学はもともと自然哲学だもんね、とだんだん混乱してくる。同じグループの先生が実験監修した、ハンサムな物理学者が事件を解決するドラマをみると、確かにファッショナブルでカッコイイ。学生受けするのは結局ルックスか、とあきらめの境地。でも俳優さんの演技、その先生の立ち振る舞いにそっくりだな、監修したのはそっちでは?とにやにや。
 ここまでくると開き直って、授業改善アンケートの「この授業はこれまで受けたことがないくらいすばらしいです」という学生のお世辞100%の自由記述欄を活力に「でもここが残念」と続く学生の本音の部分をやっつけるため、24時間365日、いい講義法を考えるのです。
 
 
 



   
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