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週刊・授業改善エッセイ
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あっとおどろく大学事務NG集
 
 

 山形県立米沢女子短期大学 小嶋隆一
 



昨年の3月初め頃、自己評価改善SDFD委員長から来年度(平成25年度)の「授業改善ワークショップ」で取り組み状況を発表するよう、突然依頼を受けた。実をいえば、来年度自分が発表するよう指名されるまで、一度もそれまでに行われた「授業改善ワークショップ」を聴講したことがなかった。また、毎年前期と後期の授業の終わり頃に「授業アンケート」を実施してきたが、それは単なるルーチンワークとしてこなしてきたに過ぎなかった。2ヶ月程たって結果を学長室に取りに来るよう言われても、期限ぎりぎりになるまで受け取りにも行かず、改善の材料として真摯に受け止めることもなかった。

このように授業改善という取り組みに関して、それまでの私はほとんど落第生並みだった。ところが、次年度の「授業改善ワークショップ」で成果を発表しなければならなくなると、自分でも驚くほど心境が一変したのである。

まず学内ネットワークに保管されていたこれまでの授業評価点を初めてダウンロードし、過去3年分を一覧表にして自分の通信簿と真っ正面から向き合うことにした。次に来年度の全担当科目について授業内容を見直し、それに合わせてシラバスを書き直した。その中から「授業改善ワークショップ」で発表する科目を幾つか決め、どのような改善策を施したらよいか構想を練って、さっそく昨年度前期の授業から実践に移してみた。

技術系の演習科目はそれまでに習ったことを使って次に進むので、毎回授業の初めに15分の小テストを行い、前回の授業の要点を確認し、もう一度解説することにした。受講生に小テストを自己採点させ、7割以上正解できるのを目標にしたが、期待したほど結果はよくなかった。漫然と授業を受けている学生が多いのではと考え、4回目の授業からは枠線だけ引いた「キーポイント確認シート」を配って、1コマの授業で5点以上要点だと思える箇所をメモするよう指示した。

昨年度末の「授業改善ワークショップ」では、こうした授業改善の取り組み状況を発表することができ、私自身は達成感が得られて多少は満足したのであるが、受講生にとっては毎回小テストを課せられ、毎コマ要点をまとめなければならないなど、これまでよりも負担が増えたうえに、自己採点の結果をみてストレスを感じることも重なったためか、授業評価の点数から推測するとあまり歓迎されなかった模様である。



 

 

   
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