Japanese/Englishリンクお問い合わせ

特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

週刊・授業改善エッセイ
つばさとは?
つばさ連携校
事業内容
FDカレンダー
週刊・授業改善エッセイ
あっとおどろく大学事務NG集
 
 

 一関工業高等専門学校 谷林 慧


創造工学特別実験

一関工業高等専門学校は,5年間の本科と,その上の2年間の専攻科で構成されている。本科の定員は1学年160名であるが,そのうちの約30名が学士(大卒相当)の取得を目指して専攻科に進学する。標題の「創造工学特別実験」は,専攻科2年生全員を対象とする課題解決型の実験科目である。本校では,近年,本科と専攻科のいずれにおいても課題解決型の科目を積極的に導入しているが,その一例として紹介したい。

創造工学特別実験では,学生を1グループ4名で活動させる。グループ分けは担当教員が行うが,その際に,本校を構成する4学科「機械,電気情報,制御情報,物質化学」の出身者が1名ずつバランスよく入るように配慮している。その意図は,異なるバックグラウンドを持った学生達が協力して1つの課題に取り組むようにさせることである。

課題は,グループ4名の学生が話し合って設定する。そして,その課題を解決するためのアイデアを盛り込んだアイテムを製作したり,または,そのアイデアを実証するデータを取得するための実験を行ったりする。各グループに1万円の予算をつけ,その管理もさせている。約7ヶ月の時間を掛けて取り組む科目なので,課題はそれに耐えるような適切なものでなければならない。しかしながら,「何か課題を設定せよ」と言われても漠然とし過ぎていて困る学生が大半であると思われる。そこで,今年度は筆者が【光】というキーワードを設定し,このキーワードに関係する課題を設定するようにさせた。その理由は,「機械,電気情報,制御情報,物質化学」のいずれにも関係し,なおかつ,いずれにも偏らない中立的なキーワードであるため,グループの学生4名の学科横断的協力を促すことが期待されるからである。

既に,計画発表会と中間発表会が終了し,製作や実験は佳境に入っている。最終発表会は11月末の予定であるが,学生達が柔軟な発想を活かした成果を発表してくれることを大変楽しみにしている。




 

 

   
  Copyright 2009 Yamagata University higher education research project center , All Rights Reserved.
 
このホームページに関するご意見・お問い合せは、山形大学高等教育研究企画センターまで。
山形大学 高等教育研究企画センター 〒990-8560 山形市小白川町一丁目4-12
TEL:023-628-4707 FAX:023-628-4720 k3cen@jm.kj.yamagata-u.ac.jp