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 山形大学  千代 勝実
 

「時代の変わり目に期待すること」

今の学生は、私たち教員や父兄の方々が20歳だったときに比べてとてもいろいろなことを大学で学ぶよう要求されています。昨今の就職難からでしょうか、自分の学力や能力を高めることに関心も持たなくてはなりません。 山形大学の学生は非常にまじめです。事実、学生の授業出席率は非常に高く、私が私語を注意することもほとんどありません。社会性や人間性も高く、配付した資料の余りを私に持ってきてくれたり、回収した提出物を整理してくれたりと、小さなこととはいえ学びやコミュニティへの参加姿勢に教員としては感動して涙が出るほどです(少し意外なことにそういう気配りを示すのは男子がほとんどなのです)。意欲という点でもさまざまな活動に熱心です。山形大学の学生はまさに優等生と言っていいと思います。

これまでとにかく就職するため、何かを達成するためにできるかぎり最適化され最短距離を行くような行動をとるるように、学生のみなさんは有形無形の力で強制されてきたことと思います。優等生であることを要求されてきたように思います。ここでやっと経済環境も改善し、そのような状況も変化する兆しが見えてきました。自ら変化することこそが社会で生きていくための必要条件、と説教じみたことはいいません。でもみなさんが何かをやっていこうと思うときに、やっと「夢」という、他人や大人から見れば寄り道や回り道かもしれないけれど自分にとって譲れない何か、それは何かということを考える時間と心の余裕ができる時代がめぐってきたのかもしれません。

変化に対応できないことを「ダイナソー(恐竜)」と呼ぶのですが、私は学生のみなさんに、心の中に夢という名前の恐竜を飼ってもらいたいのです。外部からは簡単に変えることのできない、みなさんを圧倒的な力で前に押し出していく恐竜を見せてもらいたいのです。夢を実現していくための力、それが学生時代に孵化し大きく育っていく未来を学生のみなさんの中にみたいと思っています。


 


 



   
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