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札幌大学  堀江 育也


カメラのススメ

場違いなテーマですが・・・


主体的な学びとよく言われますが、どのように主体的な学びを引き出すか、皆さん苦労されている事と思います。主体的な学びとは・・・。

そこで、学生に勧めたいのが、カメラ。カメラと言っても、スマホやコンパクトデジタルカメラではなく、レンズ交換式カメラである、デジタル一眼レフやミラーレスカメラを。半分、私の趣味の押しつけですが・・・。なぜか?写真を撮ることはまさに、主体的な行為。今の若い人たちは、私よりも、写真をスマホで撮っているかもしれませんが、デジタル一眼レフやミラーレスカメラで撮って欲しいのです。心地よいストレスを感じて欲しいのです。スマホやコンデジでも、十分、一昔前の高性能な一眼レフカメラで撮った写真よりも高画質、ボタン一つでアートフィルタを使った、見栄えのする写真に仕上げることもできます。頭を使わなくても、簡単に撮れるのです。逆に、簡単に撮れるからこそ、いつでもどこでも気軽に写真を撮っているのだと思います。一方、デジタル一眼レフは、大きく、重く、ボタンも多く、どのように設定して良いかわからず、ストレスだらけ。しかし、操作の仕方、レンズの特性などがわかってくると、そのストレスが、心地よいストレスに変わってくるのです。スマホで撮っていたときには見えなかったモノが見えてきたりするのです。被写体に真剣に向き合い、そのとき感じた想いを、どのように写真で表現するか考え、カメラの設定やレンズを交換、近くで撮れるのに、あえて、自分が遠ざかって望遠レンズ撮影することで、他の人が見ても見入ってしまうような写真が撮れたりするのです。自分が思った通りの写真や思ってもみなかった写真が撮れたとき、何とも言えない心地よさを感じるのです。「何をどう撮る」と考えて撮るだけで、今までよりも良い写真になるのです。今度は、今までとは違った表現をしてみたいと思ったとき、誰からも言われることなく、カメラの設定方法や構図、フォトグラファーの写真を見たりなど、主体的に勉強するのです。このような感覚は、カメラの話だけでなく、学びにおいて大切なのではないかと思います。「何をどう撮る」のように「何をどう学ぶ」かを考えることで、ただ、安易にインターネットで検索して終わりではなく、本を読んだり、新聞を読んだり、外へ飛び出していったりなど、主体的な学びにつながるのではないかと。

 カメラが、主体的な学びに良い影響があると医学的、学問的に証明されているわけではありませんが、学生に勧めてみてはいかがでしょうか。





 

   
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