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青森中央学院大学 大山 一志




私は今年度4月より、本学のFD委員会のメンバーとなりました。私が所属する看護学部は、今年度新たに開設された学部であり、本学は既存の経営法学部と看護学部の2学部体制となりました。そのため、FD委員会に看護学部の教員が加わり、本学FD委員会は新たなスタートを切ることとなりました。

新たな取り組みの一つとして、両学部合同によるFDワークショップを行っています。ワークショップでは、学力格差などをはじめとする教育活動に関する問題点についてのグループワークを行い、活発な意見交換がされております。各教員の多様な価値観を知ることができるとともに、お互いの教育観を刺激し合う機会になっていると感じております。

看護の立場から話をさせて頂きますと、看護の教育の先には、臨床で働く看護職業人の育成を前提とした価値信念が連綿と受け継がれている感があります。看護教育に携わる者は概して看護職者としての臨床経験を積んでおり、臨床ありきの考え、つまり学生を看護専門職者としてあるべき姿に育成することが、その役割であるといったパラダイムがあると思います。

ゆえに、ワークショップを通して経営法学といった異なる領域の教育観に触れると、自分が当たり前として考えているところとの違いに戸惑うところがあります。学部の性質による価値の置き所の違いを実感するとともに、そうした違った価値も取り入れていく必要があることもまた実感しております。

本看護学部の前身は、青森中央短期大学看護学科にありますが、4大化にともない入学してくる学生の質もこれまでの短大生とは変化しつつあります。4年間という時間は、学生にとって自己意識に様々な変容を与える時間でもあると思われます。短期大学教育の目標である専門職業人の育成が必ずしもの目標ではないのかもしれません。大学卒業後のゴールが看護師として勤務することではなく、あくまで大学で看護を学んだということで別な職業選択もあるといった意見もあります。

もうじき看護学部は開設2年目をむかえることなります。どんな学生が入学してくるでしょうか。これまで以上に学生の多様性に向き合っていかなければいけなくなるだろうとは思います。経営法学部と看護学部合同のこのワークショップが継続され、更なる化学反応が引き起こされ、両学部教員の教育能力が発展していくことに期待したいと思います。



 

   
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