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 青森中央短期大学 清澤 朋子


今年度、大地連携ワークショップでのグループウェアを用いた「事前学習」の様子を初めて拝見しました。本来であれば現地に赴き、体験するワークショップですが、私はこの夏、涼しい青森にいながらにして、授業を見直すきっかけとなる貴重な学びを得ることができましたので、報告したいと思います。

事前学習では、まずは地域の基本情報を収集し、関心や問題意識を掘り下げるレポートを作成します。提出後、それを班ごとに共有しまとめる手筈になっていましたが、慣れない環境のせいか投稿状況が思わしくなく、教員からコメントが入りました。そこで学生は提出を促されるだけでなく、この課題は現地の方に事前に読んでもらえるよう期限が設定されている旨を改めて伝えられるのです。これは課題に対する意識を「自分」から「相手」のあるものに変化させる有効な対応だと感じました。

また、担当者からはレポートの内容や表記に関する指摘もありました。レポートには報告する目的があり、相手がいて、そこから作成意欲と責任が生じるのだと思います。日々の学生レポートにはweb上の情報のコピーや誤字脱字が散見されますが、目的と読み手が明確で相手にどんな印象を与えるのかを意識して作成する場合には、相手に失礼がないよう、裏付けを取り、より注意深く推敲できるのかもしれません。私が課すレポートでは、成績評価方法を強調するあまり、学生の目的や対象への関心を高め、意欲向上を図る工夫が不足していたようにも感じています。 

なお学生はグループウェアを利用して、所属も年齢も異なる会ったこともない班員と協力して作業を進めており、非常にスマートに呼び掛け同意し合う様子に感心しました。さらに、多くの大人がそれぞれの立場で学生に助言する様子を拝見できたことが、私の最大の収穫です。今後は、適切な場面を設定し、学生の意欲や能力を引き出す多様な機会を提供できるよう励んでいきたいと思います。











   
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