東京造形大学は2016年、創立50周年を迎えます。大学を取り巻く環境が大きく変化する中、本学もこれを機にこれまでの歴史を振り返り、これから進むべき先を展望する活動を展開しています。その一環として、教員・事務職員が自由に意見を述べ合い、意識共有を目的とした、ZOKEI WORD CAFEを開催しました。
ワールドカフェとは、多数の参加者を対象に、特定のテーマに関して、まずは数人ずつに分かれたテーブで議論を行い、その後、各テーブルで決めたホスト以外が席を移動し、前のテーブルで議論した内容を提供しながら議論を深め、さらに以上を繰り返します。それにより、参加者の中にあった潜在的なイメージが最終的には顕在化し、共有化されたテキスト(言葉)として浮かび上がるのです。
さて、今回のZOKEI WORD CAFEのテーマは「本学らしさ」すなわち、「ZOKEIらしさ」でした。「ZOKEIらしさ」といっても様々な側面があります。カリキュラムや教育方針、学生の気質、教員や組織の気質、物理的環境、歴史、イメージ、ブランディング等々…。しかしながら、こうした「ZOKEIらしさ」について過去、教員や事務職員の中で正規に議論したことはありませんでした。そこで今回、改めて「ZOKEIらしさ」とはどのようなことなのかをワールドカフェを通して掘り起こすことにしたのです。
当日は多くの教職員が参加してくださり、5つのテーブルに教員、職員が同席し、「ZOKEIらしさ」に関し自由に議論を繰り返し、最終的に5つのテーブルのホスト役から、それぞれのテーブルで最終的にまとまった「ZOKEIらしさ」をプレゼンテーションしていただきました。
はじめは戸惑っていた参加者もいましたが、回を重ねるたびに少しずつ積み重ねていく言葉に自分の言葉を重ね、最後は積極的に議論に参加していました。
今回の参加者は教員・事務職員が中心でしたが、次回は助手や学生も含めた拡大ZOKEI WORD CAFEも企画しています。今後が楽しみです。

