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 茨城県立医療大学 浅川育世
 

『「今どきの」学生に思うこと』

茨城県立医療大学では、小グループによる問題解決型学習(PBL:Problem Based Learning)を導入するなど、新しい教育方法を積極的に取り入れてきました。これらの学習には教員のみならず学生の積極的な参加が必須となります。私が学生だった20数年前を考えるとほとんどすべての科目が教員から学ぶものであり、自分で課題を解決するといった授業はあまりなかったように思われます(おそらくそのような授業は沢山あったのでしょうが遠い過去となりつつあり記憶が曖昧です)。

さて、このような教育手法では学生は課題解決の一つの手段として図書館を利用し、図書文献を活用するかと思います。いや、そうあるべきだと思っていました。先日の授業中のことですが課題解決のために図書館に走った学生がいたかと思えば、スマートフォンで必要なことをサクサクと検索していた学生がいました。なるほどこれが「今どきの」情報収集の方法なのですね。図書館に走ったアナログな学生に好感をもった私は「今どきの」教員ではないのでしょう。一方でスマートフォンを使って、それこそスマートに情報を得た学生は「今どきの」学生なのでしょうね。

枕詞に「今どき」を付けてしまうあたりが年を取った証拠なのでしょうが、私が学生の頃も「今どきの」が学生の枕詞だったような気がします。その時代の「今どきの」学生は新人類と呼ばれていました。現在の「今どきの」学生に例えるならゆとり世代になりますでしょうか。でもこのゆとり世代の学生は実によく情報技術(IT:Information Technology)を使いこなします。言うなればIT世代の学生達です。生まれた時から携帯電話があり、デジタル機器には幼いころから慣れ親しんでいた世代です。環境が変われば学習スタイルが変わるのも納得ができます。ユビキタスな環境が構築されればいつでもどこでも学習できるのが「今どきの」の学生なのかもしれません。  

なんだか私の学生のころには考えもつかなかった学習スタイルが出来つつあるようです。機械音痴は年寄だけと思っていましたが、自分も年寄になりつつあるのでしょう。何とか「今どきの」学生について行かなくてはならないし、学生よりも前を走るべきだと一人思うこのごろです。やっぱり私の教員能力を高めるためにはFDは重要なのです。秋の夜長に電子書籍にでも目を通してみようかな。



   
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