Japanese/Englishリンクお問い合わせ

特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

週刊・授業改善エッセイ
つばさとは?
つばさ連携校
事業内容
FDカレンダー
週刊・授業改善エッセイ
あっとおどろく大学事務NG集
 
 

山形県立米沢栄養大学 : 山田 英明

「学生はやさしい」


早いもので山形県立米沢栄養大学が開学してはや3年の年月が経とうとしている。本学の開学当初の大学の目的・教育目標は「県内初の管理栄養士養成大学として、県民の健康で豊かな暮らしの実現に寄与」を掲げている。

厚生労働省の指導により、カリキュラムは限定されているが、その中で独自に展開できるのが教養科目であり、また一部の専門科目にどれだけ教育目標に掲げた内容を盛り込むのかが課題であった。なかでも「山形県の多彩で豊かな食を健康の維持と増進に活用できる人材の育成」という教育目標に挙げた内容を取り入れるために本県の食文化・健康・歴史などを学ぶ教養科目、本県の食材を取り入れた実験・実習を行う専門科目の設定を検討し、「山形の食と健康」「山形の歴史と文化」という地域学を設定、専門科目では厚生労働省の指定科目から外れた「食品加工実習」をあえて採用し、地域で収穫された食材を加工・利用できることを学ぶというコンセプトで設定した。

一部の授業内容を紹介すると「山形の食と健康」においては、座学だけではなく実際に地域の方々に協力していただき、農地を借りて野菜作りを体験し、その後収穫の喜びを実体験するという展開で学生も大いに喜びを肌で感じることができている。県外出身者も多い中で地域のことを知り、地方の大学が地域の自治体や中小企業等と協働し、地域の雇用創出や学卒者の地元定着率の向上を図ることが可能になるのではないかと思われる。


さらに「山形県立米沢栄養大学・山形県立病院栄養管理部門連携協議会」を発足させ、連携協議会設置要綱を作成の下、学生の自主的な参加により、病院の運営から食事療法の内容や献立等を勉強し、単位外での実践的教育を実施している。将来病院の管理栄養士として仕事をすることを目標とした学生たちの立てた献立を4か所の県立病院で提供するという高度な内容である。この事業において各学年の4割が参加しており、1年生から参加した。現在3年生になる学生の能力と意欲はかなり高まっている。


また文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」も後押しをし、本学も山形大学を拠点とした協力校として参加している。大学の特色を生かし、学生へのアクティブ・ラーニングとしての実践はまだまだ困難であり、検討を続けていかなければならないが、今後、大学完成年度後にはカリキュラムの改定も可能になるため、教職員一体となり邁進していかなければならない。




   
  Copyright 2009 Yamagata University higher education research project center , All Rights Reserved.
 
このホームページに関するご意見・お問い合せは、山形大学教育開発連携支援センターまで。
山形大学 教育開発連携支援センター 〒990-8560 山形市小白川町一丁目4-12
TEL:023-628-4707 FAX:023-628-4720 k3cen@jm.kj.yamagata-u.ac.jp