11月11日は何の日?と聞くと、「ポッキーの日」と言う答えが返ってくることが多い。宣伝の力は偉大である。平成20年に制定された「介護の日」は、11月11日を「良い日良い日(いいひいいひ)は介護の日」と読み、その日の前後1週間は国民への「介護」についての意識啓発活動を重点的に実施する期間となっている。
介護福祉士を目指して学ぶ学生達も、学び初めてようやく「そんな日もあったのか〜」という位に認知度は低い。今回初めて、いわき短期大学・東日本国際大学の両大学で「いわき介護の日フェア2017」を開催した。イベントを終えた直後から、介護は他人事ではなく自分事として考えることや、介護業界はきつい・汚い・危険というネガティブ3Kではないということを伝えられたのか、反省しきりである。
介護福祉現場には、AI技術といった人工知能や介護支援ロボットの導入も進められている。いわば最先端の科学技術をも使いこなしていくことで省力化を図り、一人ひとりの人生に寄り添う気持ちも求められている。未来の介護福祉士を目指して学ぶ彼女らは、介護福祉利用者の人生を支える人になる。そして、その彼ら彼女らに教育という面からかかわる私たちは、いわば「支える人を支える」という意識を持ち、日々の授業改善に取り組んでいる。