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青森県立保健大学理学療法学科 : 岩月 宏泰

「学生による授業改善アンケート」結果の現状と更なる活用に向けての課題


本学では,平成15年度から学生による授業改善アンケート(以下,アンケート)を前期と後期の2回に分けて実施し,毎回その総括は教育改善委員会が作成し大学ホームページで公開している。この間,アンケートの設問内容,対象授業科目などの一部変更を行ったが,ここ数年は現在のものを踏襲している。毎回,このアンケートの実施率と学生の回答率は9割以上と高率を維持している。このことは,このアンケートについて教員と学生がともに,その目的と意義を理解し,両者が一体となって授業改善に取り組んでいる成果と考えられる。学生の授業に対する取り組みでは,事前・事後の自主的な学習は毎回7割程度が行っており,全学年を通して多数の学生が保健医療福祉に係わる専門知識や技術の習得に意欲的に臨む姿勢がうかがわれる。また,授業を受けたことを契機として,さらにその内容を深く学びたいと望む者も増加傾向にあり,教員の授業改善の取り組みが学習者の知的好奇心や学習意欲を高めることに成功しているとも考えられる。

一方,現在この調査結果の活用については,科目ごとの集計結果を教員にフィードバックする,結果に基づく各教員のコメントをシラバスに記述させる,各学科で「優れた授業科目」を選定するなど多角的に行っている。これらの活用法は教員に,次年度の教授方法,開講方針などに反映させるなど,具体的な改善に結びついている。

今後は,アンケートの結果に対して担当教員は自己点検を行い学科長にコメントや授業の改善案を報告する,履修を終えた学生達との意見交換を行う機会を設ける,全学的な FDとして学生と教員の双方が授業を自己点検することで見出された課題を話題提供して教員間の意見交換や情報共有につなげていくような機会を設ける,アンケート結果の評価が高かった授業科目を公開授業として全教員に参観を呼びかけるなどの取り組みも段階的に検討してみたい。  




   
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