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特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

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 嘉悦大学  岩崎 勝彦
 (FD推進委員会委員長/経営経済学部教授)

 嘉悦大学は経営経済学部(経営経済学科、経営法学科)、短期大学、それに平成22年度から新設された大学院(修士課程)からなり、在籍学生総数は1,400人余りの構成になっています。本大学の前身は、創立者嘉悦孝により、1903年(明治36年)に日本初の女子を対象とした商業学校として設立された「私立女子商業学校」にさかのぼりますが、爾来100年余りの間に、実学教育をモットーに日本初の女性公認会計士をはじめとする人材を輩出してきました。

 さて、私どものFD活動は(1)毎期末に全ての授業を対象に担当科目ごとの評価アンケート、(2)FDフォーラムとして「教育の工夫」「教育上の問題と課題」「教育の改善法」などの趣旨の下に年2回、外部講師を招き活発な意見交換を実施してきました。本日はこの2点につき、コメントをさせて頂きます。

 (1)のアンケートにつきましては、学生のモチベーションを測る上で今や不可欠となっていますが、本来の目的である教員授業評価についてどこまで次回の講義に反映できるか多少疑問に思うこともありました。当初、学生側の考えと教師の講義スタンスにギャップを感じ、しかも爾後の講義でそれをどのように埋めることが可能かについて徹底したこともなかったと思います。しかし、私個人の経験の中で、「学生は教師の鑑」という考えに立ち、「学生にとって如何に魅力ある講義内容にするか」、それは「単なる熱意の空回り」ではないことに気付いたことが極めて大きな収穫であったと述べることができます。次に(2)の本学で行われている外部講師による講演も単なる一方的なスピーチに終わらず、現職・現場の教職員間の生の声の交換をベースに自らに不足しているものを広く受けいれることに有効であると感じております。特に、本学のような小規模の大学で不足しがちな「グローバルな視点を如何に積極的に取り入れていくか」、と同時に、「如何に自大学の情報をどのような分野にて発信していくか」、を考える良いチャンスとも考えています。

 最後に「昨今の学生の『内向き志向』をどう変えていくか」、「就職活動で疲弊した学生をどうか活気付けるか」などの問題は、今や「日本全国の共通の悩み」とも言える問題に本学で取り組まざるをえないのが現状です。斯様な問題は、個々の大学によって取り組みや対応策に差があることは、歪めません。しかし、対企業側、対学生側の間に大学が入り、同時にまた個々の大学が手を組みあい横の連携を強化しあってこそ、初めて解決の糸口が出てくる社会的な問題とも認識しています。私共も、このような思いを持ちながら「外に開かれた大学」を目指して日々努力して参りたいと思っております。

   
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