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青森中央短期大学 工藤 久
実は、私はFDの授業参観がとても苦痛でした。一つには自分の授業に自信がない、また、他人の授業になんくせをつけるのは、けしからんことだと思っていました。当時、反省会で、憮然とした顔をしていたことを思い出します。
ある雑誌では、FD活動に対して大学の先生方が精神的に追い込まれているという記事を読んだことがあります。この点については、今後とも配慮が必要になるのではないかと考えます。
批判を恐れずにいうと、一つ提案があります。教育学部の先生にも意見を求めたいのですが、大学の教員すべてに教育実習を含む教員免許の課程を義務づけてはどうかと考えます。教育するうえで、基本的なスキルを身につけるということです。
私は、今年4月、他大学から移籍して初めてこのネットワークつばさの存在を知り、山形大学での研修に参加しました。全国からたくさんの先生方が出席され、そこで教育力向上のために真摯に向き合っている姿を見てとても感動しました。また、同時に猛反省もしました。
最近、私の尊敬する先生の授業資料のレジメに「学(ぶ)力」のある人の条件を3つ書いてありました。その中の2つ目に、「あ、この人が私の師だ」と直感できる感度。ということが書かれていました。教えてくれる「師(先生)」を自ら見つけようとするセンサーを機能させていることが必要なのだということです。学生の学ぶ力を引き出すために私の場合このセンサーに引っかかるのか甚だ自信がありません。3条件の結論は「わたしたちは学びたいのです。先生、どうか教えてください」というセンテンスになると結んでいました。
我々教員は、このまっすぐな学生の志に応えていかなければなりません。そのためにFD活動があるのだと思います。折しも本日、本学の3学科合同のFD研修会が開催されました。中身は「学生が授業の理解を深めるための工夫」についてのグループワークでした。何人もの先生がセンサーを受信していたことをご報告します。
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