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特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

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 茨城県立医療大学  武島 玲子
 


 最近の学生の印象は変わってきています。もちろん、私も歳を重ね、彼らの世代を理解できにくくなっておりますが・・・。社会も急速に変化している現在、この変化を受容し、「学生がいかに大学で学んでくれるか」そして、「卒業後に職業人として、仕事を継続してほしい」と私は考えています。そのためには、学生の教育方法も変化しなければいけないと思い、授業内容や使用する資料も変えていくなど、常に考慮している毎日です。
 私の専門である医学・医療教育において、良質で安全な医療を提供できる医療従事者を養成するためには、シミュレーション教育は必須のものとなりつつあります。シミュレーション教育とは、「実際の臨床現場・臨床場面を模擬的に再現した学習環境を提供し、学習者の模擬体験から医療者としての知識・技術・態度の統合を目指す教育」です。模擬体験したことを振り返ることで、疑問や学習の必要性に気づき、学生のより自主的な学習を導く機会となることを目指しています。このシミュレ−ション教育の利点は「楽しい」ことや「難しい」ことを実体験し、失敗をもとに振り返りを繰り返すことで成功体験につながることです。医療には失敗は許されませんから、このシミュレーション教育を通して、実際の医療現場を模擬体験することは、医療安全の面からも注目されています。
 本学では平成16年に特色GPに採択され、その一環として全学科学生、教職員、病院職員に一次救命処置の実習のためにシミュレーターが整備され、私はその実習を担当してきました。定期的に実習したいという意見が多く、数々のシミュレーターを一堂に整備し、これを学習者が希望する時にいつでも、自己学習できるシステム、すなわち「スキルラボ」を設置することになり、今その準備に追われています。折から、ハーバード大学サンデル教授の白熱教室が話題になっており、この変化の速い時代に新しい学生教育を、どのようにしたらよいのか、悩んでいる日々です。

   
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