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 関東学院大学  田中 史生
 (教務部長 経済学部教授)
 

 本学では今年度、全学的なFD活動に関し、いくつかの進展がありましたので、この機会にご報告いたします。
 一つは、全学部で実施する「学生による授業評価アンケート」の結果を学内で公開し、同じ情報を教職員・学生の間で共有することにしたことです。公開するデータは、全学・各学部のアンケートの傾向を分析した概要版の報告書、ならびに科目別の集計結果や自由記述などです。従来、こうした結果の公表は一部の学部だけが行なっていましたが、全学公表としたことで、様々な比較が可能となり、これまで気づかなかったいくつかの特徴や課題が見えるようになりました。
 もう一つは、「全学FD・SD集会」を開催したことです。本学には、教員が所属学部を超えて全学的なテーマについて議論する「全学教員研修会」というものがあります。この研修会にもFD機能は備わっていますが、教育改善は教職員が一丸となって取り組むべき課題という趣旨を明確にするために、職員も加わる「全学FD・SD集会」を新たに設けることにしたのです。第一回となった今年度は、「キャリア教育とは何か」を共通テーマに掲げました。
 そして、昨年度から始めた授業公開についても、拡大の動きがみえました。公開した授業数は、春学期だけで昨年度一年間の5倍を超えたのです。授業公開に積極的な学部が出てきた影響です。おそらく今後、公開する授業数はさらに増えることでしょう。
 以上のように、本学は現在、授業を「開く」という動きを強めています。その目的は単に、蛸壺化した教室や個々の教員に新鮮な緊張を与えようというものではありません。もちろんそれも少しはありますが、むしろ、これまで個々の教室・教員が抱え込んできた情報・課題・ノウハウ等を皆で共有する「場」を作ることに主眼があります。盛り上がりはまだまだといったところですが、私も含め、教職員の意識が少しずつ変わっていることを感じています。

   
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