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週刊・授業改善エッセイ
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あっとおどろく大学事務NG集
 
 

 嘉悦大学  森谷 智子

   「授業改善」

 本学も秋学期が始まり、賑やかな大学生活が戻ってきた。秋学期は、学園祭などの行事が盛り沢山である。今回は、授業改善というよりも、小生が考え、悩み続けている授業の進め方について語りたい。
 小生は、授業(専門分野)を進める際に、一方的な講義というよりも、学生諸君との対話を取り入れた講義を、日頃から目指している。それを実現するためには、学生諸君に1つの題材について、「どうして」「なぜ」という気持ちを抱きながら授業に参加してほしいと願っている。また、小生は「わからないことは、自分の知識を広げるチャンスである」=「わからないことを発見することは良いこと」(これは兄弟子から教えられた学びを広げる手法の一つ)ということを理解してほしい、ということを念頭に置きながら、授業を進めている毎日である。しかしながら、どうやら、いまだに「わからない」=「恥ずかしい」と思い、口を閉じてしまう学生諸君が多いのが現状である。こういった状況は、どこの大学にでも見られる光景であろう。このような消極的な学生を、授業のなかで、如何にして対話に参加させるのか、現在、小生の課題になっている。
 また、小生の専門分野は、鮮度が命というように目まぐるしく変化が多い。そのため、詰め込むべき知識が非常に多い、というのが現状である。しかしながら、多くの知識を詰め込むことで、学生諸君を混乱の渦に巻き込むことになるのではないか、と懸念を抱くことがある。そこで、小生は、哲学者として有名であるA.N.ホワイトヘッドの教育上の基本原則に綴られている言葉を、いつも胸に刻みこんでいる。その言葉とは、「多くのことを教えすぎるな」「教えるべきことは徹底的に教えよ」というものである。この言葉を胸に刻むことによって、「重要なことをトコトン語り、学生諸君と対話することができたのか」、日々、格闘している。

   
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