Japanese/Englishリンクお問い合わせ

特色ある教育の開発、教育力の向上をめざして

週刊・授業改善エッセイ
つばさとは?
つばさ連携校
事業内容
FDカレンダー
週刊・授業改善エッセイ
あっとおどろく大学事務NG集
 
 

 青森中央学院大学  丸山 愛博
   
 

「FDと守破離−本学におけるFD活動の紹介−」

 「守破離」という言葉がある。現在では、剣道や茶道で修行上の段階を示すものとして用いられているが、そのルーツについては世阿弥の『風姿花伝』や川上不白の『不白筆記』など、諸説ある。『日本国語大辞典(第2版)第六巻』(小学館、2001年)には、「守は、師や流派の独自な教え、型、技を確実に身につける段階、破は、他の師や流派の教えについて考え、良いもの、望んでいる方向へと発展する段階、離は、1つの流派から離れて、独自の新しいものを確立する段階」とある。
 本学におけるFD活動は、まさに「守」から「破」へとさしかかっている。
FD委員会が他の委員から独立して設置されたのが今から3年前。立ち上げからの2年間は、まさに「守」の段階であった。各授業の最終講義を使っての授業評価アンケートは以前より実施していたものの、それ以外の現在行われているFD活動のそのほとんどがこの期間に確立したものである。
具体的には、講義日程終了後のアンケートでは回答者に意見が反映されたとの実感が持ちにくいという理由からの学期途中の授業改善アンケートの実施、参観期間を設けて教員による授業相互参観の実施、自らの授業方法について2名が報告をする授業方法検討会議の年2回の開催、学生FD委員の選任、アンケートには現れない学生の本音を引き出すための学生FD委員との座談会の実施、本学に対する率直な評価を聞くための高校教員との座談会の実施などである。
 短期間で一気に活動内容を充実させたこともあり、ここまで決して平坦な道のりではなかった。しかし、FD活動のメニューは他と比べても見劣りのしないものとなったといえよう。
 そして、今年度は、確立したメニューをより効果的なものへとするためのブラッシュアップを実施中である。参観時期が限られていた教員による相互授業参観をいつでも参観可能とし、学期末の授業評価アンケートの自由記述欄に記載された内容に対して、教員が返答を行うという試みも実施予定である。
 FD活動はすぐに成果があがるものではないので、地道に続けて行くしかないであろう。続けていたら、「離」にあるということを期待して。
   
  Copyright 2009 Yamagata University higher education research project center , All Rights Reserved.
 
このホームページに関するご意見・お問い合せは、山形大学高等教育研究企画センターまで。
山形大学 高等教育研究企画センター 〒990-8560 山形市小白川町一丁目4-12
TEL:023-628-4707 FAX:023-628-4720 k3cen@jm.kj.yamagata-u.ac.jp