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週刊・授業改善エッセイ
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あっとおどろく大学事務NG集
 
 

 青森公立大学  丁 圏鎭
   
 


 日本人の学生にコミュニケーション・スキルというか自己表現力が弱いといわれているのは授業中にもよく感じられる。そこで、学生に気軽く自分の意見や考えを述べてもらえるような雰囲気づくりについて、私の経験を紹介する。
 まず、講義科目でのことである。講義中、質問時間を与えても学生からの質問はあまり出てこない。それどころか、私から質問しても答えてくれる人もいない。答えが分かっても無理(?)をして答えようとしない。そこで、講義中の私の質問に対して答えた人に点数(いわゆるボーナス点)をあげる方法を取り入れてみた。答えの内容により1〜3点までの点数をつけることで、毎回授業終了後にメモすることは私にとって面倒ではあるが、多少の効果は得られた。
 次に、演習(ゼミ形式)科目でのことである。教科書を選んで、予め決まった人が内容を要約・報告し、皆で討論する方法で行ってきたが、学生の積極的な参加がみられず、話すのはいつも数人に限られており、フリーライダーもいる。私から指摘されれば、何とか話すものの、自ら話そうとする意志が足りなかった。そこで、改善策として、全体を4〜5名程度のグループに分け、授業前に一度集まって事前討論をし、まとめてみるようにした。グループ編成は慣れ親しみ同士を避けるため毎回改めて行う。また、全体の進行者、そしてグループごとの報告者を予め決めるのではなく、当日の授業時間に決める。その結果、自分が当たるかも知れないとういう多少の緊張感を毎回持たせる効果だけでなく、サイコロを使ってグループ編成から、司会者および報告者を決めることで、皆がゲーム感覚で楽しめるようになり、授業の雰囲気もかなり明るくなるなど、意外な効果も得られた。

   
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