掲載日：2017.12.22

県内のものづくりの魅力を伝える山形県のプロジェクト「やまがた地場産アカデミー」と本学の基盤共通教育「仕事の流儀」（担当：松坂准教授）のタイアップ企画として、佐藤正樹氏（佐藤繊維株式会社代表取締役社長）による特別講義を、12月22日、小白川キャンパス（山形市）で開催しました。

講義には、本学の学生約150人が受講。オバマ前大統領のミシェル夫人が着用したカーディガンの「糸」で注目を浴び、世界に通用するブランドを確立した佐藤繊維（本社：山形県寒河江市）の佐藤正樹氏が、自身の豊富な経験をふまえながら、ものづくりの可能性について語りました。

かつてはアパレルメーカーの下請けとして指示どおりの繊維をつくるだけだった、と振り返る佐藤氏に転機が訪れたのは、世界のファッションをリードするイタリアで糸作りの生産現場を視察したときのこと。

「言われて作るのは違う。彼らは自分で考え、魂を込めて糸を作っていた。」

佐藤氏がイタリアで受けた衝撃と持ち帰ったそのエネルギーは、本当の意味での「作る楽しさ」として自社の社員にも伝わり、会社の意識も変わっていったと言います。

「大切なことは、夢中になれることに出会い、それに熱くなれるかどうかだ」

と学生にメッセージを送った佐藤氏。地方発・ものづくりの第一線で活躍する佐藤氏のまっすぐな言葉は、まさに"仕事の流儀"として学生たちの心にも響いたのではないでしょうか。

• 
• シェア
• 送る