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やわらか3D共創コンソーシアムを設立しました(4/6)

掲載日:2018.04.09

“新規革新的材料の実用化を30年から3ヶ月へ”のものづくり革命を実現する
「やわらか3D共創コンソーシアム設立」

4月6日(金)、3Dゲルプリンティングの世界的トップランナーである古川 英光 (学術研究院教授(機械・高分子・ソフトマター))を会長とする「やわらか3D共創コンソーシアム」を設立しました。

 本コンソーシアムは、3Dプリンティングとものづくりの情報産業化(デジタルファブリケーション)により、①“新規革新的材料の実用化を30年から3ヶ月へ”のものづくり革命を実現させる研究開発・イノベーション創出拠点を形成すること、②中小ものづくり企業を巻き込み、我が国発の新産業創出により地域創生へ寄与すること、③未来のものづくり人材を育成することなどを目的に、産学官の多様な機関が集い、アイデアづくりから製品化・産業化を実現するためのオープンな場として、山形大学を中心とする10社(同日時点)によって設立したものです。

 本コンソーシアムでは、5つの部会(食品、医療、ゲル、モビリティ、ロボティクス)を設置し、従来、個々の企業が個別に新製品検討を進めることで最終製品となるまでに長期間を要していたものを、山形大学と川上企業から川下企業までが一堂に会して“共創”するとともに、3Dプリンティングとデジタルファブリケーションを活用することで革新的に短縮することを目指します。2018年度については、6月~7月頃に第1回の部会活動などを進めていく予定です。

キックオフシンポジウムを開催

 同日、コンソーシアムの設立を記念し、「やわらか3D共創コンソーシアム キックオフシンポジウム」を開催しました。産官学より91名が参加した会場(キャンパス・イノベーションセンター東京1階 国際会議室)では、3Dプリンティングとデジタルファブリケーションを軸にした、産官学共創によるこれからのものづくりについて議論されました。

 来賓にお迎えした千嶋 博様(内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付 産業技術・ナノテクノロジーグループ 政策企画調査官)のご挨拶に続いて、本コンソーシアムの会長を務める古川 英光(山形大学学術研究院教授)が講演。「新規革新的材料の実用化を30年から3ヶ月へ」と題し、3Dプリンティングとデジタルファブリケーションを軸としたものづくり革命や、本コンソーシアムの戦略などについて説明しました。

 また、トヨタ自動車レクサス・GSやプリウスα、伊勢神宮“式年遷宮”などのTVCMを手掛けた世界的クリエイティブ・ディレク ター、マンジョット・ベディ氏が、本コンソーシアムのロゴおよびそのコンセプトを発表したほか、佐々木 直哉氏(内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)革新的設計生産技術担当 プログラムディレクター)からは、「SIP革新的設計生産技術からの期待」と題して、本コンソーシアムに対する期待などについてお話しいただきました。

 パネルディスカッションでは、古川教授をファシリテーターとして、産学官の有識者の皆様と、世界との競争に打ち勝つ我が国のこれからのものづくりについて、また本コンソーシアムによる革新的製品や新産業創出について活発な議論が行われました。

古川教授コメント

産官学の多くの方のご賛同を得て「やわらか3D共創コンソーシアム」を設立できましたこと、深く感謝申し上げます。私たちの取り組みに寄せられた高い期待に応えられるよう、このコンソーシアムを世界に伍する研究開発・イノベーション創出拠点へと成長させていく所存です。また、中小ものづくり企業にも参加いただいて、山形・米沢をはじめ我が国の様々な地域での新産業創出・地域創生に貢献したいと考えております。

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